
終了・報告
報告レポート スウプノアカデミア2024「ワクワク妄想旅行会~理想の旅プランを立てよう」
- 開催日
- 2024年12月15日(日)
- 時間
- 14:00-16:00(13:45受付開始)
- 場所
- 仙台プレイボウル・カフェ
- 参加人数
- 合計25人
<参加者9人、ボランティア7人、見学者3人、手話通訳2人、スタッフ4人>
- 概要
- 観光、グルメ、友だちとの遊び…旅の楽しみは人それぞれ。
あなたが行ってみたいあこがれの場所や土地はどんなところですか?
行くことが難しくても、架空の旅行計画を考えてみんなでシェアすると、自分の世界が広がるかも!?
[発案者]takuさん、世界一周さん
[プログラム担当者]佐竹真紀子(一般社団法人NOOK)、渡邉悠太(NPO法人エイブル・アート・ジャパン)
1. ワクワク妄想旅行会
今回は、発案者・takuさんの「英語を話してマチュピチュに旅行に行きたい」という思いと、発案者・世界一周さんの「友達と旅行に行きたい・遊びに行きたい」という思い、2人の思いに「旅行」という共通点があったことがきっかけでした。そこからtakuさんが実際に海外旅行に行ったことがあることや、世界一周さんが旅行や遊びを調べることが得意なことからプログラムが始まりました。
当日は、はじめに発案者の2人から思いやプログラムを考えた理由が説明されて、その後は「自分が行ってみたい旅先」というテーマで自己紹介をして、ゆったりとした雰囲気でワクワク妄想旅行会がスタートしました。


2. takuさんのヨーロッパ旅行記
まずは、旅行について「知る」ために、今回のプログラム発案者でもあり、実際に海外旅行に行ったこともあるtakuさんの発表をみんなで聞きました。タイトルは「takuのヨーロッパ旅行記」です。マッターホルンやヴェネツィアの綺麗な景色、美味しそうな食べ物、旅先で出会った人々など、実際に海外でtakuさんが経験した出来事を聞いたり、撮影した写真を見たり、旅行の楽しいことや大変なことを知りました。そして、takuさんの発表をみんなで聞くことによって、自分だったら…と妄想旅行を膨らませるきっかけになりました。


3. 世界一周さんによるデモンストレーション
takuさんの発表を聞いたあとは旅行について「考える・妄想する」時間です。早速ワークシートへ! といきたいところですが、その前にどのように旅行を「考える」のか、イメージするために世界一周とナタデココによるデモンストレーションが行われました。
質疑応答スタイルで世界一周さんが実際に計画している東京観光プランや、アメリカの各地に行く妄想旅行プランなど、様々な旅行のプランを聞いて、旅行をどう考えればいいのか、妄想すればいいのかというイメージを湧かせました。
4. 理想の旅プランを立てよう!
takuさんと世界一周さんの発表を聞いて、旅行を知り考え方のイメージをつかんだところでワークシートの時間です!
ワークシートは、行き先・旅のテーマを決めて、そこからどのように旅行を過ごしたいかを書いていくという内容でした。
〈マイ妄想旅行プランを立てよう! 〉
① 行き先または旅のテーマは?
② どう過ごしたいですか?アイデアを書きだしましょう!
(遊び、乗り物、泊まる場所、食べたいもの。買いたいもの、
オススメの楽しみ方 などなど)

各々が、自分で持ってきたパンフレットや、図書館の本、パソコンなどを利用して、行きたい場所・やりたいこと・食べたいものを考え、調べて、理想の旅プランについて考えました。現実的なプランを考えている参加者もいれば、自由な発想で考えている参加者もいて、多種多様なプランが生まれました。


そして、自分の理想の旅プランについて考えたあとは、グループでプランをシェアしました。他の人が考えたプランを聞くことで、その国に私も行ってみたいという声や、この乗り物を使うと良いなどアドバイスもあり、理想の旅プランがさらに良いものになったように思います。また、自分では想像もしなかったようなプランを聞いて驚き、その手があったか~となっている参加者もいて、それぞれの世界が広がったように感じました。


5. マイ妄想旅行プランの紹介
〇スウプノアカデミアのみんなでハワイに行きたい
イルカを見たり、レストランでロコモコ、ガーリックシュリンプ、パンケーキを食べたり、遊覧船に乗ったりしたい。ビーチや海を見て、映画館やカラオケにも行きたい。
スウプノアカデミアのみんなでハワイを楽しみたい!
〇ロケットツアー!
沖縄から出発。理由:海があって綺麗だから出発地にした。
次に大阪に行ってたこ焼きを食べて、そこからイタリアに行って運河を見たい。
そしてシンガポールに行ってマーライオンを見て、中国の上海に行きたい。
そして最後に宇宙に行きたい。海が好きだから海が綺麗そうな海王星に行ってみたい。


スウプノレコード(参加者の感じたことや学んだこと)
・takuさんのヨーロッパ旅行記が見てても聞いてても嬉しく、とっても感心させてもらいました。私自身、イタリアかスイスに行きたかったのでためになりました。
・みんなの行きたいところを聞いて、行きたいところが増えました。私も姉妹で伊勢神宮に行きたいという気持ちが増しました。
・海外への旅行や飛行機に乗ることなど、様々なハードルがあると思っていたけど、話していくうちにワクワクする気持ちになってハードルが下がったような気がします。
テーマ発案者とプログラム担当者の振り返り
・takuさん(テーマ発案者)
人によって行きたい所ややりたいことは違うけど、他の人の話を聞いていて、自分では思いつかなかった発想があって面白かったです。旅は海外にいかなくても国内でもいいところはあると思います。自分にとって影響を受けた人は世界3周ぐらいしています。その人に「どこに行ったとかはどうでもよくて、自分にとって行動していく、1歩踏み出すことが大事」だと言われました。それがガツンと来たので、自分の中の1歩が踏み出せれば、成功だと思います。
・世界一周さん
takuさんのお話を聞けて楽しかったし、自分の行く所や行きたい所をみんなにお話できて良かったです。僕自身旅行が好きなので、takuさんがこのプログラムを一緒に企画してくれて良かったです。今後も「スウプノアカデミア」みたいな場所が宮城県の中で増えて欲しいと思いました。
・渡邉悠太(プロジェクトスタッフ)
プログラム発案者2人の思いが上手く合致し、旅行について深く考える「きっかけ」となる良いプログラムだと感じました。また、考えるだけでなくシェアすることで多様な観点を知ることができて、架空の旅行計画ですが各々の中の世界の拡大や、観点の拡張が見えたような気がしています。また、プログラム発案者のtakuさんの「海外に行くことが凄いのではなく、旅以外でも何かに挑戦する・一歩行動することが大切」という言葉が印象に残っています。今回のプログラムに参加された方々が、旅行やそれ以外でも何かに挑戦する「きっかけ」となれば嬉しいと思いました。
・佐竹真紀子(一般社団法人NOOK)
今回は必ずしも実現できるとは限らない事柄がテーマに含まれている分、それぞれが今持つ夢や楽しみ、想像力が表にあらわれてくる機会になりました。積極的にコメントが飛び交い、その場にいる人たちで互いの経験や好奇心を引き出し、影響を与え合う場面が多く生まれていました。手話や外国語でのやりとりへも発展するなど、話題の派生も豊かでした。
この場は「まなび」を通して誰かと知り合う仲間さがしの場所です。今回は、発案者が自分でつくったプログラムに友だちを誘って一緒に参加するという、新たな流れも本人たちが生み出していました。関係性の輪も「まなび」の意味も本人たちで広げていく、その行動力を実感した回でした。
レポート:渡邉悠太(NPO法人エイブル・アート・ジャパン)