終了・報告

報告レポート「まなびを考える会①」

開催日
2022年05月29日(日)
時間
10:00-12:00
場所
せんだいメディアテーク7階 会議室a・b
参加人数
参加者6名(内オンライン2名)、ボランティア1名、ゲスト1名、スタッフ5名(内オンライン1名)、見学2名 合計15名
概  要
1. まなびを考えるワーク
2. スウプノアカデミアを考える

昨年度の「スウプノアカデミア」に参加したメンバーで集まり、自分のやりたいことやまなびたいことを元に、今年度の「スウプノアカデミア」の活動を考えました。

人と楽しくおしゃべりをするために、コミュニケーションの仕方を学びたい

はじめにリーフレット「わかりやすい版 だれでもいつでも学べる社会へ」を使用して、次のような内容を考えてもらいました。
① 自分が得意なことや好きなこと、「これをしているときがいちばん楽しい」と思うことはなにか?
② 将来の夢や願い、「なりたい自分」はなにか?
③ 今後、やってみたい、チャレンジしてみたいことはなにか?

冊子に直接書き込めますので、項目ごとに記入する時間、発表する時間を1セットに行いました。

オンラインの参加者は、ワークシートに記入している間、オンライン会場だけのコミュニケーションを楽しんでいました(会場に音声が流れないようにスピーカーをミュートにした)

① 自分が得意なことや好きなこと、「これをしているときがいちばん楽しい」と思うことはなにか?
歌、サイクリング、サッカー観戦、お菓子づくり、クラシックバレエ、イラストを描く、そうじ、料理、人と話す、写真、ショッピング、執筆、読書、メイク、ファッション、ジェンダーレス、音楽鑑賞、演劇鑑賞、釣り、食事、旅行など

② 将来の夢や願い、「なりたい自分」はなにか?
平和でみんな仲良くしたい、自動車学校で免許を取りたい、自分に自信をもちたい、人と楽しくおしゃべりをしたい、いつまでもプリンセスでいたい、個性を大事にしたい、志村けんさんみたいになりたい、本を出版したい、いろんな国の文化を知りたい、健康的な生活を送りたい、自分の店を開きたい

③ 今後、やってみたい、チャレンジしてみたいことはなにか?
イライラのしずめ方を知りたい、コロナ禍などのつらい状況での楽しみを見つけたい、雑談の仕方を学びたい、マナーをみがきたい、健康的な料理を学びたい、ストレッチを知りたい、語学を勉強したい、(自分の)難しいことや苦手なことに挑戦したい、たびに出たい

普通って何?

休憩をはさんで、後半はスウプノアカデミアの中で具体的にどんなことをしたいか、みんなで話し合いました。まず、前半に書いたワークシートも参考にしながら、付箋にどんな活動をしたいかを書きました。

発表では、一人ずつ発表していき、同じテーマの人は手を挙げて、ホワイトボードに付箋を貼り、そのテーマの中身を広げていきました。

▼からだとこころ
・「自分の考え方の癖を、皆とおしゃべりする中で知りたい」「自分の考え、想い、感情の吐き出し方」「普通って何?」など
・「ストレッチ教室」「ヨガ、リラックス法」「ジョギングのしかた」「血糖値を下げる生活習慣から健康について学ぶ」など
・「恋について」「健全な距離のとりかた」「ワークシート、ディスカッション」
・「イライラの対処法」「イメージトレーニング、座禅、めい想」「みんなのストレス発散を紹介し学び合う」

▼くらしと社会
・「グレーゾーンについて考える」「自分の個性の生かし方」
・「雑談の仕方」「コミュニケーションのしかた」
・「生計について 兼業か専業か」
・「身体に良い料理の作り方」「偏食でもうまく生きる方法」「ダイエット健康づくりの仕方講座」
・「こわくない先生でマナーレッスン」
・「仕事のマナーについて」「仕事上のメール」
・「習慣化するための工夫」
・「町歩き」「(外出の)誘い方」「本屋、ボーリング、船」
・「お金について 稼ぎ方、使い方」
・「人前でアガらない方法を学びたい」
・自動車学校の教本を読みたい

▼文化と芸術
・「自己表現について考える」
・「絵の新しい技法について」
・「どこかで皆でスケッチをして見て楽しみたい」

▼その他
・「人生の面白さについて」

▼手法について
「寸劇、ストーリーをつくってみる」「参加できなかった回のバックナンバーとかあればいいな」「わいわいタイプでやりたい」「ワークシートで事前に書けば、仕事帰りの途中参加もしやすいし、後のふりかえりにもなる」

*カテゴリー分けやテーマの整理は開催後にまとめたものです。

担当者の振り返り

伊藤光栄(NPO法人エイブル・アート・ジャパン)
去年スウプノアカデミアに参加したメンバーが多かったのですが、みなさんからたくさんの「学びたい」「知りたい」ことが出て、話を聞いているのが楽しく、また嬉しかったです。特に気になったことは、グレーゾーンや自分のこと、イライラ、マナーなど、自身が現在困っていることがテーマとして多く出たことでした。今回の活動から出たアイディアから、次回のまなびを考える会でテーマを絞っていきますが、どんなプログラムができるのか楽しみです。

コーディネーター後記

櫻井育子(生涯発達支援塾TANE)
 今回の学びを考える会でみなさんから出た意見の中で、自分の現在の困り感や違和感について、「知りたい」「学びたい」というものが多くありました。これは、「知らないことを知りたい」という「知」の欲求でもあります。一方で、自分が感じていることについて、「みんなの意見を知りたい」「みんなと一緒に考えたい」というものもありました。これは、「自分と違う他者の視点を学びたい」という、言わば価値観の交流です。他者との交流を通して私たちはものの見方や考え方が変わったり、影響したりされたりしながら変化していくことを思うと、あらためて「学び」は一方通行では成り立たないのだと思います。なりたい自分を考えているときのみなさんがとても素敵でした。自分自身の「在り方」をそれぞれの言葉で表現できること、この場で「何を言ってもいいんだ」と安心して表現できていること。まさに対等な関係で存在できる場こそが、学びにもっとも重要な空間ではないかと感じています。

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