終了・報告

【報告レポート】スウプノアカデミア2022「働き方はいろいろ~先輩に経験談を聞きたい人、大集合!」

開催日
2022年09月25日(日)
時間
14:00-16:00
場所
仙台フォーラス7階 SOUPフリースペース 及び オンライン(Zoom)
講師
菊池聡太朗(美術家 / ダウナーズ / PUMPQUAKES)
参加人数
合計21人
(参加者9人(内オンライン3人)、ボランティア2人、見学2人(内オンライン1人)、付添者1人、ゲスト1人、スタッフ6人(内オンライン1人))
概要
社会にはいろいろな働き方があります。ユニークな働き方をしているゲストから、働く魅力や働き方のコツを聞いて、みんなと一緒に「働く」について考えましょう!
テーマ設定
渡邉貴裕
プログラム担当者
橋本勇人(仙台市生涯学習支援センター)、伊藤光栄(エイブル・アート・ジャパン)

スウプノアカデミア参加メンバーである渡邉(わたなべ)さんの「枠にとらわれない働き方」についてとことん語り合いたい、会社勤めではない在宅ワークや自分で稼ぐなどの新しい働き方を知りたい、という気持ちから、今回のプログラムを企画しました。

開催日までの間、オンライン会議で「どのような内容にしたら、いろいろな働き方を知ってもらえるか」「働き方について考えてもらえるか」という話し合いを重ねました。

様々な働き方

渡邉さんからゲストの菊池聡太郎(きくち そうたろう)さんへのインタビューを行いました。
菊池さんは、作品をつくったり、ダウナーズという展示デザインなどの製作ユニットに所属したりするなど、様々な働き方をしている方です。いろいろなゲストの候補はありましたが、様々な働き方をされていて興味があるということで、渡邉さんは菊地さんを選びました。

まずは事前に用意していた質問をなげかけ、それに菊池さんが答えていきます。
仕事内容以外に、仕事の中で大切にしている「体験した感覚」のことや、苦労しているお金のことなど、生の声を聞くことができました。

次に、会場から菊池さんへの質問タイムです。
参加者には、既に仕事をしている人だけでなく、学生も多く、菊池さんの仕事の幅の広さに関心を持って積極的に質問されました。ひとつの質問をきっかけに次の話題へつながっていくなど、場が盛り上がり、今までで一番(規模が)大きかった仕事、今の仕事を始めるきっかけ、夢と現実の差、などのたくさんのお話を聞きました。

あなたはどんな働き方をしてますか?

菊池さんの話を十分に聞いた上で、次は自分たちがどんな働き方をしているかふり返り、今後の働き方を考えるというワークを行いました。
(まだ働いていない方は、将来の仕事について考えてもらいました)
2~3人のグループにわかれて、A3サイズのワークシートに記入し、それを元に話し合いました。
ワークシートの内容は次の通りです。

Q.どんな仕事ですか?
Q.仕事をする上で、大事にしていることはなんですか?
Q.今のしごとで、一番苦労していることはなんですか?
Q.やりがいを感じるのは、どんなときですか?

それぞれのグループに一人以上のスタッフやボランティアがつき、一緒に仕事にまつわる話を楽しみました。お互いの様々な悩みを共有しあったり、将来の夢を語ったり、グループごとにその内容は様々でした。

最後に、それぞれの感想や学んだことを発表しました。

スウプノレコード(参加者の感じたことや学んだこと)

・皆さん人間関係について悩(なや)まな過ぎ!!
・仕事について、話をしました。家の事について、話をしました。明日の仕事をがんばります。
・仕事は大変なことはあるけど、楽しくできることもあることを知りました。自分の好きなことも仕事にできる人を見て、自分もあんな風に働きたいと思いました。
・様々な働き方のなかでも理想的な生き方が見えた。現状も痛切(つうせつ)に伝わった。
・みなさんがどんな仕事をしてるのか、今回話を聞いて大事だと思うことややりがいを感じることなどこんなをしてるんだな。と改めて凄いな。と思いました。

テーマ設定者とプログラム担当者の振り返り

・渡邉貴裕さん(テーマ設定)
「枠なんかぶっ壊せ!生き方のデザイナーになれ!」
(意味)
 誰が何を言おうと反対しようと自分の意志で進路を決めて自分の生き方をデザインしてほしいといった思いで伝えました。進路を決めかねていたり、迷ったりしている人にも共通することです。
 もう1つですが、就活や就職するだけが進路ではありません。自分のやりたいことを見つけて、さらに、実践して自己肯定感を高めることで自立につながります。「自立=お金」ではありません。
 是非とも、枠にとらわれない働き方を目指してやっていきたい、やってほしいものです。

・伊藤光栄(プログラム担当/エイブル・アート・ジャパン)
テーマ設定者の渡邉さんが企画をして、主に私がしたことは運営表の作成やゲストの作成、場所の設定、参加者との連絡調整などの運営面のことだけでした。渡邉さんの希望により、直前の打ち合わせで運営表の内容を変更したり、後半のグループワークの時間を多くすることで、働き方への考えをより深めるために、いろいろなフリーランスの働き方を知るワークを削り紹介のみにとどめたりました。直前の変更だったため、運営の計画に課題があったと思います。もっと計画段階で、渡邉さんとワークの内容を検証するべきでした。ただ、それでも最後までスムーズに運営できたのは、この場の意味を理解されているスタッフとボランティアのおかげでした。

・橋本勇人(プログラム担当/仙台市生涯学習支援センター)
 どのような構成にすれば皆さんとの学びが深まるのかを大事に、構成を考えました。
 働いている人もこれから働く人も、働くことについての自分の考えを真剣に話していたことが印象的です。私自身も、働き方を考えることを通して、改めて自分の生き方を考えることができました。障害の有無に関わらず、学びの深い回になりました。
 このような素晴らしい学びの機会にできたことは、テーマ設定者の渡邉さんの熱量が大きいと思っています。「何を学びたいか」から学びの機会を作ることの大切さを実感しました。

コーディネーター後記

・櫻井育子(生涯発達支援塾TANE)
 プログラム前の打ち合わせのとき、提案者の渡邊さんがワークシートを見て「いま大変なことに目を向けるだけじゃなく、もっとこうしたい、してみたい、前向きなことを書いてもらいたい」と言ったのが印象的でした。まさに、枠から飛び出すために学んでほしいという強い想いを感じました。そんな思いを共有したあと、菊池さんが「まずは自分の作品を発表してみようと思って、展示してみたのがきっかけになった」という表現の世界への入り口のお話は、今回は参加者に学生が多かったこともあり、とても響いていました。後日談ですが、その後に、参加者のひとりがインスタで投稿を始めました。「あのあと、自分も好きなことを表現してみようと思えたんです」と。小さな一歩が、この学びの時間から生まれていました。まさに、渡邊さんの言う「生き方のデザイナー」への第一歩。「学び」とは何かが「変わる」こと。そして参加者もさまざまな想いをもってここに居ること、どんな質問が出ても、どんな感想が出ても、それぞれの思いとして受け止めることの大切さをあらためて感じました。

レポート:伊藤光栄(エイブル・アート・ジャパン)

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