終了・報告

【報告レポート】スウプノアカデミア2022「あなたの、わたしの、イライラとの付き合い方」

開催日
2022年09月03日(土)
時間
14:00-16:00(13:45受付開始)
場所
仙台フォーラス7階 SOUPフリースペース 及び オンライン(Zoom)
講師
ゲスト:川上淳子(Edu Support Office 代表、アンガ―マネジメントコンサルタント®)
参加人数
合計22人
<参加者11人(内オンライン5人)、つきそい者0人、手話通訳2人、ゲスト1人(オンライン)、スタッフ6人(内オンライン1人)>
概要
ついイライラしちゃう!そんなとき、どんな風に感情を自覚したり人に伝えたりすると、気持ちがラクになるのでしょう? 「アンガーマネジメント」の手法を知りながら、イライラとの付き合い方を気軽に相談し合いましょう。
[テーマ設定] はるか
[プログラム担当者] 佐竹真紀子(一般社団法人NOOK)

参加者が自分の気になるテーマを考えて学ぶプログラムが、今回からいよいよスタートです!
初回の発起人は、はるかさん。
「ついイライラして同居人にあたってしまう。イライラとの付き合い方を知って仲良く過ごしたい」という思いから、怒りの感情に詳しい専門家・川上淳子さんをゲストにお呼びして、お話を聞きました。

最近イライラしたのはどんなこと?

はじめに、日頃の生活で最近イライラしたのはどんなことかを短い時間で振り返るワークをおこないました。
書いた内容は2〜3人のグループになって発表。
家族と一緒に暮らして感じる差異へのモヤモヤ、職場や街中でふと目にして疑問に思った行動へのイライラ……「あーわかる!」「それはイライラしますね」と思わず頷くような場面があちこちに。お互いのイライラをシェアしてみると、自分のイライラが、他の人にとっても結構イライラするものだったという気づきもありました。

イライラしたときにどうする!?

日々のイライラを改めて見つめたあとは、ゲストの川上さんのお話のターンです。
なんでイライラしてしまうのか、その仕組みを概念的に紐解き、いざイライラしたときのコントロールのコツや実践できる方法を伝授してもらいました。

大事なのは「怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らないようになること」と話す川上さん。のちの参加者たちの振り返りでは「イライラするのはいけないことだと思ってた。なくさなくちゃと思ってた」という感想もあり、イライラに向きあう時の気持ちが、少しやわらかくほぐれたような印象がありました。

怒ったときの記録を書き残して検証したり、今日は○○ができてえらい!という「成功」の記録をためて自分を褒めてたりしていく行動も大事と、秘訣をたくさん教えてもらいました。
この「話を聞く」時間は長くとりましたが、メモをとったり質問をしたり、感想を記したりと、集中して取り組んでいました。

イライラを客観的に見てみる

後半のワークは、イライラの温度をはかるワークです。
いちばん強いイライラを10とした時に、はじめのワークで書いた「最近のイライラ」がどれくらいの温度だったかを、改めて考えました。
共有してみると、同じグループで聞いていた人が意外そうなリアクションを見せるシーンも。
イライラを感じた時の度合いが人によってかなり違っていて、本人にたずねてみないと外からはなかなかわからない、ということも垣間見えるワークでした。
怒りを溜めがちだと感じる人にとっては客観視する機会となり、普段そこまでイライラしない人にとっては、身の回りの人の感情の起伏に触れるきっかけになったようにも思います。

スウプノレコード(参加者の感じたことや学んだこと)

・「怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らないようになること」というお話を聞き、私の中で思ったのは、皆が大てい怒ってもいい事柄では、それ嫌と言ってもいいかなと。皆が怒ってもいい事柄では、それ嫌と言ってもいいかなと。
・6秒の間でイライラは、治まるのではなく、「理性」が働く様になる…。アンガー「マネジメント」とは、「怒っても」「怒らなくても」そんな自分を客観視し、”安定”した生活を送ること。相手もあなたも、ワルくない。安心して、笑おう。
・ 怒りについての受けとめ方をべんきょうした。難しかったらどうしようと思ってたけど、イラスト付きで分かりやすかった。ゲストの人もやさしい感じでは―――――っとはなさない人でよかった。怒りの温度を数値化してみると少し客観視できてよかった。
・ イライラについて勉強しました。みんなでお話しをきく事がたのしかったです。またスープのアカデミアに行きたいです。
・ 怒りはいけない事だと思ってました。今回学んだ事で、主人との連休ばくはつしないようにチャレンジしてみます。
・ 怒りの温度が少しでも減る様に、その都度(温度が下がるように)していけたら良いな―と思いました。勉強になりました。ありがとうございました。

テーマ設定者とプログラム担当者の振り返り

・はるかさん(テーマ設定)
先日はイライラの勉強会楽しかったです。
私は昨日イライラに点数をつけてました。私は自分がイライラしてることに気づけました。私はイライラするのがいけないことだと思っていたので、自分のイライラを押し込めて気づかないふりをずっとしてきました。だからとても大きな一歩でした。パートナーにイライラしないで不満を伝えられました。アンガーマネジメントの講習を受けてよかったです。次の連休まで、教わったことを反復していきたいです。さたけさんも、スタッフの皆さんも、かわかみ先生もどうもありがとうございました。

・佐竹真紀子(プログラム担当/一般社団法人NOOK)
今回のテーマは日常生活にある困りごとそのものです。振り返りコメントに感じる変化(あるいは変わらないところ)に、これが学びだよなあとも感じました。
参加者同士がさりげなくお互いの話に耳を傾けていた様子も印象的でした。悩みを打ち明けたり聞いたりするのは、誰にとってもなかなか難しいことだと思います。「うーん」と頭を抱えてしまいがちかもしれません。今回はイライラという角度から、相手に共感したり、その人らしさの一部分を知ってみる、という「入り口」の時間でもあったように感じます。さらに根っこにある困りごとに、また別の角度で触れていけるようなアプローチもゆっくり探していきたいと思います。

レポート:佐竹真紀子(一般社団法人NOOK)

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