【SOUP研修2021】

宮城県内の各個人・団体の活動をもうワンステップ充実したものにするために、テーマ別・対象をぐぐっと絞り込んで、研修を企画しました。あなたの現場、あなたの悩みにフィットするテーマを選んでください。また、塩釜市では美術館、登米市では生涯学習の機能をもった福祉施設で研修を実施します。
 なお、講座型の研修はオンライン併用開催とします。ワークショップや現地見学型は、直接参加の開催とします。障害のある人と芸術文化の可能性を開き、豊かな環境づくりをするきっかけにしませんか。研修への参加をお待ちしています。

◆第1回「アートと工賃支給規程」7/21 

 アートを仕事につなげる活動が活発化していますが、利用者と作品(著作物)に関する規程は整備していますか?
 アート商品の生産・流通を得意とするGood Job!センター香芝(奈良県)は、コロナ禍でも3000万の売上を達成し利用者の工賃アップをはかっています。この事業所の「工賃支給規程」をもとに具体的な視点を学びましょう。すでに利用者と約束事を決めている団体も、今から準備する団体も、この機会をご活用ください。


◆第2回「重度の障害のある人と芸術文化活動」8/23 

 社会で生きづらさを抱える人に寄り添った活動を国内外で精力的に行ってきた高橋さん。おもに医療現場の病床にある人、障害のある人、被災した人たちなどと向き合ってきました。今回の研修では、全身や四肢に障害のある人や、言葉に頼らない方法でコミュニケーションをとる障害のある人と、どのような画材や方法で活動をしているか。2016年に開設した開放的なスタジオで、実際の画材や作品を前に支援の視点を考えます。


◆第3回「芸術文化活動を〈生涯学習〉の視点からとらえてみよう」10/19

障害者のある人の生涯学習に、今、注目が集まっていることを知っていますか。生涯学習とは、優劣にとらわれず、好きなことややりたいことに出会って挑戦できる、また他者と関わりあいながら「幸せ」と感じられることと考えています。
NPO法人奏海かなみの杜もりは、2021年6月に生涯学習に着目した拠点を登米市に設立しました。実際にこの場を訪問し、設立の理念をききながら、地域交流や生涯学習プログラムの実際を見聞しましょう。


◆第4回「ひろがる世界・ひろがる私〈美術館〉に行こう!」11/11
 〈いつでも、どこでも、誰でも〉自由に豊かな文化的体験ができることはすべての人にとっての権利です。ミュージアムなどの文化施設は、文化体験の宝庫!作品をみて、感じたことをことばにしたり、絵にしるしたり。またそれを通じて、自分のもののみかたや、隣の人のもののみかたを共有すると、ぐんっと世界のモノの見方が広がります。教育普及に力を入れて取り組む、塩竈市杉村惇美術館に行ってみましょう。建築と常設展を通して鑑賞することの楽しさや醍醐味を味わいましょう。 

【SOUPの研修とは?】

 なぜ、福祉の現場で芸術文化活動に取り組むのでしょうか。障害のある人の芸術文化活動は、作品を創造して発表することにとどまらず、さまざまな可能性を秘めています。
 例えば、芸術文化活動が生活リズムを整え、精神衛生によりよく影響する視点『健康と福祉』、芸術文化活動が自己成長を促し生涯学習のひとつとなる視点『教育/社会教育』、芸術文化活動そのものや価値が経済的対価となる視点『経済/産業』、芸術文化活動が障害のある人たちが持つ力、作品の魅力、またその人と作品を取り巻く人たちのエネルギーから障害のある人たちの社会的イメージを変え、役割を変え、地域社会の変化を促すことに影響する視点『社会』、などです。こうした視点について、現場を訪問しながら考え学ぶ、それがSOUPの研修です。

開催・募集

終了・報告

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