終了・報告

《 SHIRO Atelier&Studio 》「スタジオ人形劇」③[報告レポート]

開催日
2020年09月29日(火)
時間
14:00~17:00(16:00以降は茶話会)
場所
青葉の風テラス
ファシリテーター
人形劇団ポンコレラ

今年度のみんなでつくるよ広場の人形劇、第1回、第2回はオンラインでの開催でしたが、第3回は集まって開催することができました。
サポートスタッフの正木千尋さんによるレポートをご紹介します。
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今年度初めて直接集まってのスタジオ人形劇ということで、久しぶりの再会と開放的な会場に子どもたちは最初からハイテンションでした。
今回はコロナ感染対策でソーシャルディスタンスをとるために、ひと家族ごとに布を配り、自由な形に切って自分たちの島を作ってもらい、その上に乗ってワークショップに参加してもらうことにしました。
まずは島の上でジェスチャーゲーム。



声を使わず身体を動かして、他の参加者に何を表現しているかを当ててもらいます。
「月」をジェスチャーした女の子は、大きな円を描いて月そのものを表現するだけではなく、両手でまるめるような動作をしてお月見団子を表現するなど、そのバリエーションの多さでみんなを驚かせていました。
他にも「象」や「泣く」などのテーマがあり、正解がなかなか出なくても諦めずに最後まで伝えようと表現をしている姿が印象的でした。



次は島から島を糸電話で繋ぎ、コミュニケーションをとりました。
線は糸だけではなくワイヤーなども使い、弾いたり、お話をして音の伝わり方の変化を楽しみました。


休憩を挟み、今年度になってから必ず取り入れている人形劇作品作りを行いました。
3つのグループに分かれ、打ち合わせ後に発表です。
グループAは、海の中でタコ達が出会い一緒に遊ぶ物語
グループBは、宇宙ヘビと出会い、いろいろな生物がお話をする物語
グループCは、鬼滅の刃風、鬼を退治し最後にはみんなで歌う物語



どのようなストーリーでどのように表現するかについては短い打ち合わせの時間でたくさん意見が出るようになり、オンラインでの積み重ねが活きているように感じました。
また、オンラインでは出来なかった舞台装置作りに力を入れている美術チームも現れ、zoomと実際に会って行う作品の作り方の違いを発見することも出来ました。





終了後の振り返りでは、「外のテラスに行けて楽しかった。」や「会って作ると表現の選択肢がいろいろと広がる。」という久しぶりの直接会って行うプログラムを楽しめた感想が多かった他、「いろいろな事情で直接参加が出来ない人は、zoomなどを繋いで参加してもらったらどうか。」というようなご意見がありました。

講師の工藤さんからは、次のようなご感想をいただきました。
「コロナ感染対策による制約を、工夫して楽しいものに変えることで緊張がほぐれた気がします。チームに分かれての上演では、15分という短い時間でお話作り、内容に合った舞台作り、リハーサルをして、上演できたのがほんとに素晴らしかった!考えているストーリーを自分なりに伝えようとする姿や、様々に切り出された島の形を見ながら、こちらが勝手に「これは難しいかも」とか「このくらいかな」と決めつけてはいけないと改めて気づかされました。マスクによる聞こえずらさや息苦しさを解消する方法を探りながら、それぞれがより自由に、豊かに表現できるよう、次回からも発想のきっかけや手段となるワークを重ねていきます」

次回も青葉の風テラスで行う予定です。
zoomと直接集まって行って経験したそれぞれの特性を活かしたプログラムを考え、またどちらの形態でも参加しやすいようにスクリーン投影なども使ったハイブリッドな環境を整えたいと思います

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