■SHIRO Lab.とは
NPO法人エイブル・アート・ジャパンは、2012年度より国内のNPOと 協働で、「Good Job!プロジェクト」を推進しています。これは、障害のある人の表現を生かした魅力的なプロダクトや、伝統産業・地場
産業と福祉事業所の協働によるプロジェクトなどを紹介するもので、 これまで全国13カ所で仕事が生まれる場づくりを行ってきました。2011年からの「Good Job!東北プロジェクト」では、おもに宮城県内の福祉事業所の商品のデザイン力アップや ブランディングを支援。SHIRO Lab.はその中でも
仙台市におけるスピンオフ・プロジェクトです。

■ SHIRO Lab.名前の由来と思い
仙台の商店街で商売繁盛の福の神として知られる「仙臺四郎」。江戸末期から明治初期に実在した人物で、
知的障害を持ちながらも大変な人気者でした。障害のある人も当たり前に「町の中の一人」として暮らして
いくために「現代の仙臺四郎よ、来たれ!」という思いで名前を拝借しました。
事業を通して目指すものはおもに次の3つです。
(1)アートやデザインの力で、障害ある人の可能性の幅を広げ、「生きがい」「働きがい」のある新しい仕事をつくり、工賃アップを目指す。
(2)障害のある人のアートを産業と結びつけることでコミュニティに新しい仕事を創出する。
(3)地元のクリエイターの人材育成にも取り組みながら、企業などの福祉以外の分野と協働し、仙台市からモデル事業を作りだす。

■参加者の募集について
定員30人、仙台市在住/在学/在勤の方を優先としました。
A.障害のある人で絵や文字を描くこと、表現することが好きな人、野球が好きな人など。
B.障害のある人と生産活動を行っている福祉事業所 障害のある人と職員との2~5人のグループ。
C.障害のある人や福祉事業所との商品開発に関心がある、または実績があるデザイナー

昨年度の事業の際に出来た、デザイナー・企業・学生等のネットワークや、福祉事業所を中心に募集を開始。
応募動機などのエントリーシートのほか、簡単に取り組みをまとめたプレゼンテーションシートを提出していただきました。
書類審査はファシリテーター、NPO法人エイブル・アート・ジャパンのほか、仙台市経済局産業政策部地域産業支援課が担当しました。

■「48時間デザインマラソン」
今年も引き続き、地域に密着したファンづくり、スポーツでの地域活性化に貢献する東北楽天ゴールデンイーグルスとのコラボです。
今回の参加者は35人(個人3名、福祉事業所4団体、デザイナー9名)。昨年に続き参加してくれた福祉事業所の方たちも多数。
事前にエントリーシートをもとにファシリテーターと事務局でアーティスト(障害のある人または福祉事業所)とデザイナーの組み合わせを6チームつくり、チームごとに交流を深めながらアイデアの完成を目指しました。
ファシリテーターは昨年に引き続き、グラフィックデザイナーで東京大学先端研特任助教のライラ・カセムさん。商品づくりへのアドバイスをいただきました。

また、今回は参加者の様子をアーティストの視点から記録するインターンとして、海保幸恵さん、白出徹さんが参加しました。客観的な視点から、制作の様子を絵におこしていきます。

■東北楽天イーグルスを体験
初日(8月21日[火])は、楽天生命パークにて試合観戦。チーム顔合わせの後、観覧車のあるグリコパークをはじめとして、球場の雰囲気を楽しみながら、それぞれ気になったモノやコトをスケッチしたり写真に撮ったりしました。参加者の中には熱烈な楽天ファンもおり、応援も盛り上がりました。

開催・募集

終了・報告

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