終了・報告
【報告】2018年度 仙台市文化プログラム
NPO法人エイブル・アート・ジャパンは、2018年度「仙台市文化プログラム」に実施候補事業に採択いただき、障がいのある人たちの文化芸術活動を支援・推進する文化プログラム「SHIRO Atelier & Studio -ともにつくる芸術劇場-」を実施しました。
「仙台市文化プログラム」とは、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて、仙台市及び仙台市市民文化事業団が市内に拠点を置く団体または個人事業主と共催で実施する文化プログラムです。
2018年度「仙台市文化プログラム」の報告ページです。
※[beyond2020プログラム]事例紹介に掲載されました。
上記リンク先の「認証事例を見る」からご覧いただけます。
◯「SHIRO Atelier & Studio」
特定非営利活動法人エイブル・アート・ジャパンが提案する、障害のある人が参加しその才能を伸ばすための基盤整備と、芸術性・話題性・革新性・独創性をともなう芸術作品の創造、を軸として提案する文化プログラムです。
2018年度は、以下の4点を軸に、文化施設を活用した定期的なアトリエ&スタジオ事業をはじめ、ワークショップ型勉強会等といった活動を実施しました。
(1)環境づくり(事業の公益化):ネットワーク設置、情報交換、ワークショップ型勉強会の実施
■ネットワーク会議の開催
仙台市内の新旧の団体や関係者が、障害のある人たちの芸術文化活動を促進するための環境をつくることを目的に会し、情報交換および課題の分析と改善のための学びあいの場としました。
2019年1月の会議では、厚生労働省の大塚千枝さんをお招きして勉強会も同時開催しました。
また、障害のあるアーティスト・障害のある人たちが参加できるアートスペースの情報収集・発信に取り組みました。情報を一元化したホームページでは、新規1件を含む27件を紹介しています。
■ワークショップ型勉強会の開催
展示会のひらき方を学ぶワークショップ型の勉強会を開催しました。
(2)表現の場づくり(裾野拡大):文化施設を活用した定期的なアトリエ&スタジオ事業
■アトリエ&スタジオ事業の開催
仙台市内の文化施設を活用し、障害のある人が主体的に関わることができるアトリエ&スタジオ事業を行いました。
(3)芸術作品の創造(才能の発掘育成):芸術性、話題性、革新性、独創性をともなう作品の創造
■ファシリテーターの発掘・振り返り会の開催
在仙のアーティストに障害のある人と活動するファシリテーターを依頼し、ファシリテーターの発掘・育成とネットワークづくりに取り組みました。事業の最後には、アトリエ&スタジオの参加者とファシリテーターが混ざって振り返りミーティングを行い、ファシリテーターからは今後の活動について意欲的な声がありました。
2019年度以降、このようなトライアルを通して、芸術作品の創造に発展するような事業に展開できればと考えています。
(4)文化プログラムの評価と検証(社会的インパクト評価):障害のある人たちの芸術文化活動に関するショウケースとシンポジウム開催
■見本市の開催
障害のある人と芸術文化活動の大見本市を初開催しました。仙台市のみならず、県全域から福祉と芸術をつなぐNPO、福祉施設、実演家団体、行政などが出展し、障害のある人、家族、支援者、市民にそれぞれの活動を紹介しました。