
終了・報告
報告レポート スウプノアカデミア2025 10月プログラム『ストレス・疲れを軽くしよう!わたしたちのコーピング』
- 時間
- 午後2時~4時(午後1時40分から受付)
- 場所
- せんだいメディアテーク7階 スタジオb
- 参加人数
- 18人(参加者15人うちボランティア2名、スタッフ3人)
- 概要
- 「コーピング」とは、ストレスを感じたときに自分を癒す行動や対処法のことです。
こころやからだのストレス・疲れは、誰にでもあるもの。だからこそ自分なりのコーピングも編み出しているはず!
今回は、ゲストの話を聞いたり、カードゲームを使って遊んだりして、ストレスとその対処法を学びあいます。おしゃべりしながらの相談も、コーピングのひとつかも?
[発案者]吉田広子さん
[プログラム担当者]菊地敏子さん、佐竹真紀子
[ゲスト]
認定NPO法人Switch
加藤大延さん(精神保健福祉士/就労・就学コーディネーター)
山田ゆかりさん(精神保健福祉士/就労・就学コーディネーター)
1.このプログラムができるまで
本当に暑かった2025年の夏。6月の「まなびを考える会」で、参加者の吉田広子さんは、まさに暑さによる心身のダルさに悩んでいました。
同じ日に参加していた菊地敏子さんの「コーピングリストづくりがしたい」というアイディアに、吉田さんが着目。
「コーピングってなんだろう?体調やダルさに対処できるのかな?」
「それって、休日の過ごし方にも通じるんじゃないか?」
と、テーマの芯ができました。
コーピングという言葉を、聞いたことがない人も多いはず。ということで、「NPO法人Switch(すいっち)」の加藤さんと山田さんに、企画づくりへ加わってもらいました。
Switchさんでは、カードゲーム「ココロンリーツナガール」を開発しています。ストレスとなる出来事が書かれた青色のカードに対して、対処法の例が書かれたピンク色のカードを選んで出す。そうして、ストレスとコーピングについて遊びながら学べるゲームです。

吉田さんとの作戦会議では、このカードゲームをプレイ。
「このカードに書かれている『何もせずひたすらぼーっとする』って、案外難しいですよね」などと話しながら、みんなで遊びやすい方法を一緒に考えました。
(画像:「プラカードがあったら自分のことも話しやすいかも?」と、実作している様子)

2.いいこともわるいことも、ストレスになる!?
プログラム当日は、Switchの加藤さんによるストレスの解説からスタートしました。
卒業や就職、結婚、昇進など、一見喜ばしいとされる出来事も、ストレスになる。
ストレスのサインは、「なんとなく」である場合も…。

解説では、「ストレス」「コーピング」「セルフケア」「アサーション」の、4つのカタカナの言葉が登場しました。
「セルフケア」とは、自分で痛みを和らげる方法。「アサーション」とは、自分も相手も大切にする話し方。
用語になると急に難しく感じられるけれど、どれもきっと、私たちが日常で経験している内容。用語については、例え話を用いながら紐解いてもらいました。

3.「乗るはずのバスがなかなか来ない」カードが出た!「ツイてないなと思うことにする」、「好きな音楽を聞く」…あなたならどっち?
後半は、少人数のグループに分かれてカードゲーム「ココロンリーツナガール」をプレイ!
「『疲れててもなかなか眠れない』…このストレスカードには、どの対処法のカードを選ぼう?」などと、となりの人と相談しあって選びました。
時には、2枚の対処法のカードを組み合わせることも。

次第に、「手持ちのカードにはないけど、私だったらこうするかも」と、だんだんと自分たちならではのコーピングも増えていきました。
最後は、ワークシートを使ったコーピングリストづくり。自分が日常でストレスに感じる出来事と、その対処法を書き出しました。グループ内でリストを見せ合って、「こうするといいかも?」と、共有したり提案したりする場面も生まれました。


振り返り スウプノレコード(参加者の感じたことや学んだこと)
・いいこともわるいこともストレス。ストレスには個人差がある。ストレスのサインはいろいろ。サインが出ていないときを覚えていよう。(サインに気づきやすくなる)
・コーピングは難しいけれど、自分なりにやっていくのが大事。
・私の一番のストレスに、みんなが解決案をくれました。つぎ使ってみます。みんなありがとう。
振り返り(テーマ発案者とプログラム担当者)
●吉田広子さん(テーマ発案者)
はじめは、ただ体がダルい時の対処の仕方を知りたいと思っただけでした。
だけど、ストレスコーピングのプログラムに参加して思った事は、体がダルいのは、体のストレスサインの1つで誰にでも起こりうるけど、その強度の差は人それぞれ違うから、対処の仕方も千差万別なのだなという事でした。
実際カードゲームをした時、同じチームの方でも、家庭環境の違いで対処の仕方に違いが出て驚きました。
あと、コーピングの1つで、自分の気持ちと相手の気持ちの両方を大切にしながら自分の気持ちを伝える「アサーション」という方法もあると知る事ができ、とても勉強になりました。
●菊地敏子さん(プログラム担当者)
昨年度の「対話」がテーマの回でコーピングリストの名前を知りました。
私自身、ストレスや疲れを感じているときに、すぐに対処方法を思い出せないことが多く、対処方法をリスト化していたんです。アカデミアのみんなも作ったら、ストレスがたまったときのお守りになるかも?と、コーピングリスト作りのアイデアを出しました。
当日、グループでは、ストレスの書かれたカードを見ながら「あーあるある!」とリラックスムードで盛り上がっていました。
実際にコーピングリスト作りをやってみると、お互いのストレスに対して、思いもよらない対処方法が次々と…!自由にアイデアが出せる、間違いはないと思わせてくれる温かい環境だからこそできたアカデミア流コーピングリスト作りでした。持ち帰ったリストが生活に活かされたらうれしいですね。
・佐竹真紀子(プログラム担当者)
日頃どんなストレスがあるかをみなさんに尋ねると、ある参加者さんが「仕事で朝早く起きます」と回答していました。日常にあるストレスを自分自身でも自覚していると確認しあえた時間だったように思います。ストレスや疲れを数多く経験してきたからこそ、その分みなさんが培ってきたコーピングを、これからも知っていきたいです。
今年のスウプノアカデミアは、仙台の街中をお出かけしたり、ミュージカルをつくって演じたりしました。どの回もコーピングの実践です。自分のこれまでのコーピングになかった行動も、アカデミアの場を使ってどんどん試してもらえたら嬉しいです。
レポート:佐竹真紀子(スウプノアカデミア プロジェクトスタッフ/一般社団法人NOOK)




