
終了・報告
【報告】令和8年度 まなびを考える会(1)
- 開催日
- 2026年05月23日(土)
- 時間
- 午前10時〜12時
- 場所
- せんだいメディアテーク7階 会議室ab
- 参加人数
- 23人(参加者、ボランティア、スタッフ、手話通訳者)
- 概要
- だれでも、いつでも、学べる社会へ向かっている『まなびを考える会』
障害のある人のまなびの場を考えるプロジェクトが今年もスタートしました。
ボランティアや伴走者的な方も含めて19名の方にご参加いただき、和やかな雰囲気の中でアツい思いを共有しワクワクドキドキの企画が生まれました。
<事前準備より>
1.チラシにイラストと文字で可視化
□手話通訳あり
□筆談ボードあり
□補助犬OK
□車椅子可
□多目的トイレあり
仙台市生涯学習支援センターの令和8年度現代的課題対策講座(障害者の生涯学習推進研修)に参加した際、受講者同士の会話で、市民講座などの広報に「どなたでもご参加いただけます」と記載はあるが、「認知症の父が参加を希望していますが家族の付き添いが必要でしょうか」と電話相談があったり、行きたいけど子育て中だから無理だと最初から参加を諦めていたという話題になりました。
『まなびを考える会』のチラシには「どなたでも」について具体的なイラストと文字で記載があることを紹介したところ、「こどもスペースあり・こどもとの参加OK、多目的トイレありは、市民センター講座の案内に直ぐにでも記載可能だね」とみなさんの表情が明るくなりました。
イラストや文字での具体的な情報の可視化は、市民のみなさんへ安心を届け、「やってみたい」の背中を押すことになるのだと感じました。
▼画像:プログラムチラシの上部を切り取った画像。右上に手や犬のイラストで手話通訳ありや補助犬OKなどが表記されている。

2.フォーメーションはアイランド形式。
会場に参加者の方々をお迎えする前にフォーメーションを決めます。机イスの配置や照明、マイク音量などの環境調整は、参加者が思考や対話しやすくなるためのとても大切な要素です。
▼写真:会場全体の様子、参加者1人が立ち上がり自己紹介しているところ。

これまで同様、机やイスの配置の工夫もあり、ご自身で名札をつくり、座席を自由に選んで頂き、近くの方やスタッフと自由におしゃべりしやすい温かな雰囲気をみなさんとつくることができました。
<プログラムより>
(1)自己紹介
(2)趣旨説明
(3)まなびたいことやりたいことを考える
(4)プランづくり「わたしから始まるみんなのまなび」
(5)発表
(6)今日の感想と記録
「簡単な自己紹介」とアナウンスがありましたが、たっぷりの自己紹介タイムになりました。久しぶりに再会した参加者の方々にも、はじめましての方にとってもお互いの近況報告を聞きあう時間はとてもとても大切な時間。運営スタッフは、計画していた時間をオーバーしたり、終了時刻は気になるところではあったと思いますが、以降のプログラムの時間配分を上手に調整していくアセスメントが光りました。参加者も運営スタッフもこの会のプログラムでどこがクライマックスかが共有されていることは安心感や充実度に繋がっていくのだと感じました。
<ワークシートより>:わたしは、こんなことが学びたい
・推し曲鑑賞会~みんなの好きな音楽を知りたい!~
・本・絵本の持ち寄り会
・もっと絵本を好きになる会
・SNSでの人の距離のとり方を学びたい「イヤだ!NO!」をトゲなく伝えたい
・電車で松島へ行きたい
・簡単な手話を学ぼう
・手話と聞こえQ&A
・仕事を語る会、障害者当事者で働いている人の経験談
・工芸やクラフト 作家の話を聞く・つくる・体験する
・アニメの声優体験
(3)まなびたいことやりたいことを考えるも、(4)プランづくり「わたしから始まるみんなのまなび」も、どんどん進んで行く様子は圧倒的でした。参加者の方々は、日々の「やりたい!」「スキ!」を膨らませてこの場にいらっしゃったのだろうなと想像ができました。
「わたしから始まるみんなのまなび」というフレーズはとてもステキです。
ぼんやりですが、「福祉領域」と「教育領域」をつなぐもののひとつに『芸術』があり、そのかかわりやプロセス、ひとつひとつの実践が『文化』に成長していくのだろうなと感じました。
▼写真:参加者とスタッフでプログラムを考えながら対話している様子。参加者は手話を使ってコミュニケーションをとっており、手話通訳者が横で通訳している。

<ふりかえりアンケートより>
・手話を学んでみたい
・SNSの距離のとり方について悩んでいる方が結構いることが分かり、私だけが悩んでいる訳ではないことが知れました
・会話の仕方が難しいなと思いました 会話のラリーがなかなか続かないけれど、話をしている方は満足できているのだろうか?
・「推し曲発表」「絵本」「工芸」めっちゃ良いと思います
・アコギ練習中なので弾けたら嬉しいなぁ
▼写真:学んでみたいテーマを書いた色画用紙がホワイトボードに貼られ、一面を埋め尽くしている。

自分の提案も含めて、一緒に活動した方のアイデアを心からステキだ素晴らしいと表現できることは豊かだと感じます。そして、今頑張っていることを発表するチャレンジの場にしてくださっているのも嬉しいです。自分もそうありたいと思いました。
プログラム冒頭の自己紹介タイムが充実したので、ふりかえりの時間が十分確保できなかったかったかもしれません。探究のサイクルをまわすためにも「ふりかえり」はとても大切です。
<その他>
会の中で参加者の方から本の紹介がありました。(著ソーシャルワーカー鴻巣麻里香『わたしはわたし。あなたじゃない。10代の心を守る境界線「バウンダリー」の引き方』)
▼写真:3人でワークシートをもってプログラムの内容を発表している様子。

著者は福島県に拠点がある方ということも知り、興味が湧いて一気読み。友だち、親、先生、SNSがしんどく人間関係に悩む中高生の困りごとに寄り添う内容で、丁寧で理解しやすい大人へのアドバイスも充実していました。
『まなびを考える会』が終わったあとも、紹介して頂いた本を読みながら自分のまなびが深まったり広がりながら次へ繋がっていくんだなと実感しました。
(ファシリテーター事務所Pやん代表・社会教育士・山田美保子)




