
終了・報告
【レポート】アトリエつくるて(7月)
はじめに
今回のレポートは、今年の6月にエイブル・アート・ジャパンに仲間入りした新スタッフの鎌田が執筆します。
「アトリエつくるて 2025」の2回目が開催された7月19日(土)。梅雨が明け、夏の光に満ちた絶好のアート日和でした。今回集まったのは、子ども●人、大人●人の参加者たち。初参加の方もいましたが、今回は以前からアトリエに継続して参加している人たちが多く、気心の知れた人同士で声をかけ合う和やかな雰囲気でスタートしました。

今回のファシリテーター(見守り役)は、美術家の菊池聡太朗さん。赤いエプロンがトレードマークです。風景を主題としたドローイングや立体作品の制作、ときには空間や什器のデザイン・制作や、編集・キュレーションなども手がけるなど多彩で、物腰の柔らかさが印象的です。
自由に、のびのびと。「つくる時間」
思い思いの画材を手に取り、子どもも大人も同じ空間で絵を描いたり物を作ったりするアトリエ。一人で黙々とつくる人もいれば、他愛のないおしゃべりをしながら絵を描く人もいて、いろんなコミュニケーションが生まれていました。
ある小学生は、大人の参加者が描いていた動物の絵が気に入って、それを見ながら自分でも絵を描きはじめました。ファシリテーター・菊池さんの手をとり、「こう描きたい」という気持ちを、菊池さんの手を通して表現していました。


どんなモチーフで描くか、どんなものを作るかは自由。
いつもカエルの絵を描いているという参加者のひとりは、色のにじみで繊細な色の表現ができる画材を使って、いろんな角度のカエルの絵を描いていました。

「刺繍は初めてだけどやってみたくて。でもむずかしい」と、買ったばかりの刺繍キットを使って刺繍に挑戦する人も。作品を完成させることや、人にみせるためのものを作ることが目標ではなく、やってみたかったことをやってみる、そんなのアトリエの使い方もありました。

妹のために、気持ちを込めた1枚の絵をていねいに、ていねいに描いている人もいました。妹に「よかったね」とお祝いの気持ちを伝えるために描いていると話していました。あとで家に帰ったら裏に手紙を書いて送るのだそうです。

じっくり見つめる「作品をみる時間」
「そろそろみんな、じぶんの作品ができあがってきたかな?」という頃合いを見て、「作品をみる時間」がゆるやかに始まりました。一人ひとりが「こんなものを作った」「こんな気持ちを込めた」という話をして、みんなでじっくり見つめながら、感想を言いあいました。褒め合う時間が次の自信につながる、そんなポジティブな時間でした。


恥ずかしがり屋で、みんなの前で発表するときに顔を隠す子や、アニメのキャラクターの絵を描いて、今度公開される映画の告知をしてくれる子。発表の時間には、その人の性格や心に秘めていることが少し垣間見えるような瞬間があると感じました。ファシリテーターの菊池さんも、絵の細部まで着目して質問したりコメントしたりしていました。


おわりに
年齢やバックグラウンドは関係なく、同じ空間で過ごし、時にはだれかに刺激を受けながら創作に向き合える「アトリエつくるて」。初めてスタッフとして参加した私にとっては、いろんなつくり手との出会いの場でもありました。次はどんな人に出会えるのか、どんな作品が生まれるのか、次回の参加が楽しみになりました。
レポート・写真:鎌田貴恵子(NPO法人エイブル・アート・ジャパン)
編集:高橋梨佳(NPO法人エイブル・アート・ジャパン)




