開催・募集
SOUPの研修2024① 他者の「よくわからない」行為や出来事を捉え直す、そのわからなさを楽しむ方法を考える
- 開催日
- 2024年11月01日(金)
- 時間
- 15:00-17:00
- 場所
- オンライン(Zoom)
- 講師
- 丹正(たんじょう)さん、中野さん(生活介護事業所 ぬか つくるとこ)、滝沢達史さん(美術家、放課後等デイサービスホハル管理者)
- 対象者
- 障害福祉に関わる支援者、家族、福祉施設(おもに就労継続支援A型事業所、就労継続支援B型事業所、生活介護事業所、機能訓練など)、芸術文化関係団体、アーティスト、個人、テーマに関心のある方どなたでも。
申し込み人数によって、宮城県在住・在勤・在学の方を優先させていただきます。 - 参加費
- 無料
- 定員
- 15人程度
他者の「よくわからない」行為や出来事を捉え直す、そのわからなさを楽しむ方法を考える
「なんでこんなことするんだろう」「これは作品?」「よくわからないけど気になる」……。障害福祉の現場や障害のある家族と過ごす日々の中で、「よくわからないもの」に出会うことがあるかもしれません。それが自分では理解しがたいことであっても、本人にとっては好きなことや切実な行為である場合や、はたまた特別ではない場合もあります。
岡山県にある福祉事業所「ぬか つくるとこ」では、自分では理解しがたい他者の行為や出来事を「なんでそんなん」と名付け、それに対してツッコミを入れて面白く捉え直す「なんでそんなんプロジェクト」をおこなっています。
今回のSOUPの研修では、講師に「ぬか つくるとこ」の丹正(たんじょう)さんをお招きし、研修に参加するみなさんの身の周りにある「なんでそんなん」エピソードを共有しながら、このプロジェクトが大切にしている「よくわからないもの」を「無理にわかり合おうとするのでもなく、想像力を駆使してわからなさを楽しむ」視点について学びます。
【研修の流れ(予定)(120分)】
・あいさつ〜soupについて
・ぬか つくるとこ / なんでそんなんプロジェクトとは
・具体的な事例紹介 / 福祉現場のなんでそんなん
・なんでそんなん大賞&EXPOについて
・休憩
・わたしの身の周りにある「なんでそんなん」を発表してみよう
・他の人の発表を聞いて考えたことをシェアしよう
・「なんでそんなん発見のコツ」について
・質問コーナー
なんでそんなんプロジェクトとは
人の行為から生まれる「よくわからないもの」を断絶し、排除するのではなく、または、「無理にわかり合おうとするのでもなく」、想像力を駆使して「わからなさを楽しむこと」。「なんでそんなん」な行為や作品に注目するだけでなく、「なんでそんなん」を見つける「発見者」を耕すことで生きやすい社会を目指すプロジェクトです。毎年、「なんでそんなん」の事例公募と「なんでそんなん大賞」というコンペティションを行っています。
ホームページはこちら
事例①「街頭演説」
行為者|センさん
発見者|たんちゃん
センさんは、普段ニコニコなのにいきなり怒ることがある。廊下の突き当たりで陣取って睨んでいる時がそのサイン。通りすがりの目があった人に突然「〇〇君これどういうこと!」と叫ぶ。そして大概は怒り返される。だって、センさんが言いたいことも言いたい相手も、全然別だから。センさんは言い返したい、そして話を聞いてほしい。そういえばセンさんの夢は国会議員。そう考えると、廊下の角で佇む姿が、街頭演説の人みたいに思えた。そうだ、マイク作ろう。怒り地蔵になっていたセンさんに、マイクを渡すと即笑顔になり、喋り始めた。
事例②「新婚の物干場」
行為者|片山鉄也
発見者|片山慶子
洗濯干しを旦那さんに頼んで家を出た新婚間もない頃のこと。
帰宅後洗濯の取り込みをしようとして思わず笑ってしまいました。タオルなどを干すタコ足ハンガーの先に軍手や靴下。
ハンガーに干されたシャツは
袖がこちらを向いてこんにちは。
私が普段干している干し方と同じものがほとんどなかったのです。
頭の中どんなになってんのかな。
新しい感覚に触れた瞬間でした。
事例③「侍スタイル」
行為者|Uちゃん
発見者|Kiyo
宿題をしたくないUちゃん。
侍スタイルになると、スイッチが入る。
途端、その空間は寺子屋に様変わり。
音読も進む進む。
申込方法
申込フォーム、電話、ファクス、メールのいずれかで必要事項をお知らせください。
研修の2日前をめどに、Zoom参加のURLと参加に際してのお願いをお送りします。
【必要事項】
・お名前(ふりがな)
・所属/活動内容
・ご住所(団体の場合は、団体名までお書きください)
・研修の参加人数
・連絡先(電話番号、ファクス番号、メールアドレス)
・必要な配慮など
・なんでそんなんエピソード(詳細は次の「研修に参加する方へ」参照)
研修に参加する方へ
研修の申し込み時点でお話ししたいエピソードが決まっている人は、可能な範囲で次の①〜④について、必要事項と合わせてお知らせください。
※当日の用意でもかまいません。また、当日講師の話を聞く中で思いついたエピソードをお話しいただいても大丈夫です。
①作者名(なんでそんなんの作者または行為をしている人)
②発見者名(なんでそんなんの発見者・目撃者)
③内容(なんでそんなんな出来事や物についてのエピソード)
④写真(事務局に事前にご送付いただければスタッフがzoom上で画面共有します)
★なんでそんなんエピソードの事例は[こちら]
お問い合わせ
NPO法人エイブル・アート・ジャパン東北事務局
宮城県仙台市青葉区上杉4-1-50 1階
電話 070-5328-4208
ファクス 022-774-1576
メール soup@ableart.org