終了・報告

令和6年度仙台市・生涯学習を通じた共生社会推進事業報告書「はじめの一歩 わたしからはじまる、みんなの学び」

令和6年度仙台市・生涯学習を通じた共生社会推進事業の報告書を公開いたしました。

以下のリンクより報告書のPDFデータをご覧いただけます。

https://soup.ableart.org/cms/wp-content/uploads/2025/03/r6_sendai_kyousei_report.pdf
(3.0MB)

冊子の表紙の画像

(2ページの「はじめに」より)
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 仙台市教育委員会では、1970(昭和45)年から、知的障害のある方を対象とした「若い青年教室」という学習機会を提供してまいりました。長く継続する中で、参加者の固定化や高齢化もあり、2023(令和5)年に「ミンナシテマザール」という誰もが参加できる形にしました。また、2021(令和3)年9月には、仙台市社会教育委員の会議から、「障害のある方々の学習の促進」についての答申があり、柔軟で多様な学習機会の提供、関係団体との連携、障害についての市民の学びの機会の提供などの取組を進めていくこととなりました。
 そのような中、仙台市教育委員会では、2024(令和6)年度、文部科学省が進める「学校卒業後における障害者の学びの支援推進事業」の委託を受け、「仙台市・生涯学習を通じた共生社会推進事業」を実施することといたしました。この事業は、2023(令和5)年度まで特定非営利活動法人エイブル・アート・ジャパンが仙台市内で実践してきた「地域連携による障害者の生涯学習機会の拡大促進」(文部科学省事業)の取組を発展・継続させるため、市関係部局、福祉団体、市民利用施設関連団体、企業、NPO、社会教育関係団体などによる連携組織として、地域コンソーシアムを形成し、障害者の生涯学習推進に取り組んできたものです。
 今年度は、コンソーシアムにおける情報交換会や障害者の生涯学習プログラム「スウプノアカデミア」の実践、施設職員向けの研修、普及啓発イベントとして共生社会コンファレンスなどを行いました。
 本報告書は、これらの今年度1年間の取組内容や成果をまとめたものです。仙台・宮城の障害者の生涯学習推進に関わる方々をはじめ、障害者の学びを支援する全ての方々にご覧いただければ幸いです。

2025(令和7)年3月
仙台市教育委員会

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 特定非営利活動法人エイブル・アート・ジャパン(本部:東京)は、障害のある人たちと共に、主に芸術文化活動を通じて共生社会をつくることを目的に1994(平成6)年に生まれました。活動の中心は、障害のある人と家族、福祉・芸術・教育・企業・行政などさまざまな関係者です。2011(平成23)年の東日本大震災をきっかけに、東北・仙台にも拠点を構え、粘り強く活動を続けています。
 活動への想いはシンプルです。「今、それがないならみんなでつくろう」。
 2020(令和2)年に仙台市社会教育委員と出会い、「障害者の生涯学習」に関する課題を知りました。私たちも「震災からの復興支援」の次のフェーズとして、2018(平成30)年度から障害のある人たちの活動/居場所としてアトリエを運営してきましたが、そこに集う青年期・壮年期の人たちの想いにこたえるには、もう少し別の形の活動も必要と感じていました。そして、学習者が自ら学びのテーマを発見し、それを実現していくプロセスを重視した「社会教育」の概念に触れて、人間
の創造性を育むこの活動も法人の理念に沿っていると考え、2021(令和3)年度から3年間、「地域連携による障害者の生涯学習機会の拡大促進」(文部科学省事業)に取り組んできました。
 そして、今年度からは主体を仙台市に移行し、「みんな」の領域を拡大し、コンソーシアムという取り組みがいのある環境づくりに挑んでいます。まだ生涯学習の魅力と出会えていない障害のある人たちが参加できる環境をつくるために、活動を続けていきます。みなさんもぜひ活動に参加してください。

2025(令和7)年3月
特定非営利活動法人エイブル・アート・ジャパン

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文部科学省委託事業
令和6年度「学校卒業後における障害者の学びの支援推進事業」
仙台市・生涯学習を通じた共生社会推進事業
仙台市教育委員会
企画・運営:特定非営利活動法人エイブル・アート・ジャパン

発行日:2025(令和7)年3月10日
発行者:仙台市教育委員会 仙台市青葉区上杉1-5-12
メール: kyo019310@city.sendai.jp
企画・編集:
仙台市教育委員会生涯学習部生涯学習課
伊藤光栄 柴崎由美子 高橋梨佳
(特定非営利活動法人エイブル・アート・ジャパン)
佐竹真紀子(美術作家/一般社団法人NOOK)

デザイン:伊藤光栄 渡邉竜也(渡邉デザイン)
イラスト:佐竹真紀子
写真:三浦晴子(p.11,13,15,16)

バナー:障害者芸術文化活動普及支援事業(厚生労働省)
バナー:ABLE ART JAPAN
バナー:Able Art Company