終了・報告

【レポート】第6回「みんなでつくるよ広場の人形劇!」

開催日
2023年01月15日(日)
時間
14:00-17:00
場所
仙台フォーラス7階 エイブル・アート・ジャパン フリースペース
参加者
参加者6名(付添者3名)、スタッフ・ボランティア8名
ファシリテーター
工藤夏海さん(人形劇団ポンコレラ)、佐々木桂さん(造形作家)
ゲストファシリテーター
飯野未奈美さん(打楽器奏者)
概要
1.身近な材料で楽器づくり
2.「リズムはことば」あそび
3.いろいろな国の楽器を体験
4.音楽から人形劇をつくる

はじめに

今年度6回目となる人形劇のワークショップ。今年度は、「人形をつくる」「舞台をつくる」など毎回テーマを設け、そのテーマに合わせてゲストファシリテーターを迎えて実施してきました。

今回のテーマは、人形劇の大事な要素のひとつでもある「音楽」です。ゲストファシリテーターに打楽器奏者の飯野未奈美(いいのみなみ)さんをお迎えし、楽器づくりからいろいろな楽器の体験、ことばとリズム遊び、そして音楽から人形劇をつくる3時間のワークショップをおこないました。

身近な材料で楽器づくり

まずは楽器づくりから。ペットボトルや割り箸、ガムテープ、牛乳パックやストロー、瓶のフタやモールなどの身近な材料を使って楽器をつくります。ペンやテープで装飾をする人、つくっているそばからセッションをはじめる人も!楽器ができたら、ひとりずつ鳴らしてみて、お互いの音を聞き合いました。

牛乳パックとストローで楽器をつくっている参加者の写真
ペットボトルでつくった楽器を鳴らす参加者の写真

「リズムはことば」あそび

次は、ことばとリズムで遊ぶワーク。「ピザ」「チョコレート」「ライオン」「ねこ」など、ことばの音に合わせて、つくった楽器を鳴らしてみます。「好きな食べもの」「通っているクラスの名前」など、参加者のみなさんが設定したお題から、ことばの音に合わせて鳴らした楽器の音を聞いて、何のことばか当てるゲームをしました。ちょっとした自己紹介のようで、参加者のみなさんの距離も少しずつ縮まっていきます。

リズムはことばあそびをしている参加者の写真

いろいろな国の楽器を体験!

休憩をはさんだら、飯野さんが持ってきたいろいろな国の楽器を体験しました。変わった形をした楽器にみなさん興味津々!さわったり鳴らしたり不思議な音に驚いたり。「これは何の音に聞こえるかな?」という飯野さんの声かけでじっくり音に耳を傾けてみると、次第に「雨の音」や「お米をとぐときの音」など、音から情景が広がっていきました。

楽器を試している参加者の写真

音楽から人形劇をつくる

最後は、いよいよ音楽から人形劇をつくります。3つのグループにわかれて、あらかじめ用意されたお題から、今日つくった楽器や飯野さんの楽器を使って音楽をつくります。
お題は「冒険」「雨が降って晴れる」「お腹が空いて料理をする」「忍者」など。お題から思い浮かぶ情景をイメージしながら、いろいろな楽器を試して音をつくっていきます。
劇のテーマから音楽を考えている参加者の写真
劇のテーマから音楽を考えている参加者の写真

練習したら、人形劇のはじまりです。音楽に合わせて、スタッフによる人形隊が、即興で人形を動かします。音楽をやるよりも人形を動かしたい人は、人形隊に参加もOK!いつもの即興劇と違い、今回はあえてことば(セリフ)をつけずに、音と人形の動きのみで物語がつくられました。ことばがない分、見る人によって違う情景が浮かんでいたかもしれません。
音楽をつけて人形劇をしている様子の写真

「人形劇」とひとことでいってもいろいろな表現があり、参加者のみなさんの関わり方もいろいろです。今回のワークショップの中で、ときどき楽器にふれながら、会場のすみで「探偵事務所」を開き、お悩み相談に乗り始める人も(笑)そんな気ままな関わり方も大歓迎です!

レポート:高橋梨佳(エイブル・アート・ジャパン スタッフ)

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