終了・報告

【レポート】第1回「みんなでつくるよ広場の人形劇!」

開催日
2022年08月07日(日)
時間
14:00-17:00
場所
仙台フォーラス7階 エイブル・アート・ジャパン フリースペース
参加者
参加者3名(付添者2名)、スタッフ・ボランティア6名
ファシリテーター
工藤夏海さん(人形劇団ポンコレラ)、佐々木桂さん(造形作家)
概要
1.ボックスシアターを作る
2.ボックスシアターで人形劇をする

今年度初めての「みんなでつくるよ広場の人形劇!」は、お引越ししたばかりのエイブル・アート・ジャパン事務所のフリースペースで行いました。

まず、夏海さんからボックスシアターはどのようなものかの説明がありました。
ティッシュボックスや靴箱などを使い、今までにつくってきた人形や小道具と比べて小さな舞台作りに挑戦です。
人形の部屋にしたり、カーテンのようなものがかかっている舞台を作る人がいて、この小さな空間でどのような物語が始まるのか、作っている様子から既にワクワクします。

ボックスシアターの舞台が出来上がり、発表の時間。
作品は4つ出来上がりました。

① 馬の人形が船に乗ろうとするお話。
本当は乗船出来ない馬が何とか船に乗って旅に出たいという内容で、ほんわかとした会話が展開していました。

②部屋の中で人形同士が日常会話をしているお話。
一緒に住んでいる訳ではなさそうな2人が一つの部屋でゲームをしたり、寝たり、出掛けたりと、別々のことをして過ごしているのですが、時間の経過が分かりやすく、2人のある一日の過ごし方がしっかり演じられていました。

③ 船に乗った馬が島にたどり着き、原住民から野菜を恵んでもらうお話。
①の作品に登場した馬が島にたどり着き、お腹がすいて食べ物を探すのですが、馬が食べたいと思う野菜を他の参加者が即興で作り舞台に置いてくれる、という連携が出来ていて、このワークショップ活動の積み重ねによるチームワークを感じました。

④ カーテンがついた舞台から、音楽に合わせて手が出てくるパフォーマンス。

普段から音楽を担当してくれる男性の鳴らす音に合わせ、舞台上に手が飛び出します。音楽が少し不穏な雰囲気もあり、手の動きが怯えているようでいて、その場所から飛び出したい、という願いがあるようにもみられました。

今回は発表の時に動画を撮り、発表後にすぐにみんなで観られる場を作りました。
自分で演じている時にはどのように観えているか分からないので、すぐに動画を確認することで、お客さん目線を学ぶ機会になったようでした。

久しぶりのワークショップでしたが、長く一緒に活動している中での信頼感もあり、人前で発表することへのハードルが少し低くなっているようにみえました。
また、他の人の作品に即興で参加したりなどアドリブ力もついてきていて、ますます演じることへの楽しさを感じられるようになったみたいです。

レポート:正木千尋(「みんなでつくるよ広場の人形劇!」コーディネーター)

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