終了・報告

《 スウプノアカデミア 》報告レポートLIFE4「おカネってなんだ!?しくみと経済のハナシ」

開催日
2021年11月23日(火)
時間
14:00~16:00(受付13:30、解散16:30)
場所
せんだいメディアテーク7階 会議室a・b
参加人数
参加者4名、付きそい者1名、ボランティア4名、オンライン参加者3名、ゲスト4名、スタッフ4名(合計20名)
概  要
1.講師紹介と自己紹介、ワークの説明
2.お金ってナンダ?
3.使いみち・使い方のアレコレ
(休憩)
4.お金とのつきあいい方
5.トラブルいろいろ
6.スウプノレコード


「おカネ」ってなんだろう?どうして必要なのかな?知ることでお金との付き合い方がちょっぴり楽しく上手になるかも。ということで、今回は、ゲストで宮城県金融広報委員会の金融広報アドバイザーの進藤恵美さんと、古市和子さんに来ていただきました。おふたりにもいろんな質問をしたり、ざっくばらんにお金について語り合ったりするという時間です。今回は事前にみなさんにアンケートに答えてもらいました。「お金のしくみについて」「使い方や気をつけたいこと」「トラブルの対処法」「どうやって増やすのか」「投資とか貯蓄とか」など、たくさんの知りたいことの中から、一緒に学びたいことを教えてもらおうと思います。
ゲスト講師
進藤恵美さん、古市和子さん (宮城県金融広報委員会・金融広報アドバイザー)

お金の価値ってナンダ?

ゲストのお二人から、まずは「お金のしくみ」について、スライドを用いての説明がありました。身近にはあるけれども、実は知らないことが多いお金のこと、そこで知ったお金の役割は次の3つです。
・物やサービスとの交換ができる
・ためておくとあとで使える
・ものの価値をはかることができる

「価値」について考えるワークでは『おかえりモネ』で登場したキーホルダーの値段をつけてみる
ことになり、「必要な人、欲しい人がいたら、高くするか安くするか」みんな、一生懸命考えていました。また、最近の電子決済、生活するためにかかるお金についても学びました。

夢はクルーザーをもつこと

そして今回のメインのワークは、「ライフプラン」。お金ってなんのために必要とするのか、、、それを具体的に考えるために、それぞれの「大事にしている価値観」と「将来やってみたいこと」を整理していきます。たくさんの職業や、価値観が書いてあるシートから、自分が大事にしていることや、やってみたいことを選んで貼り付けていきます。

みなさん真剣に、そしてどんどん進めていきます。さらに具体的に、そのために必要な①人、②もの、③お金、④情報について、書き進めていきます。自分たちが、漠然と考えていたことが目の前に現れてくることで、本当に実現するためにはどうするかなどを、とても具体的に考えていました。
発表してみると、世界で個展開催や結婚、クルーザーを持つなど、それぞれの好きなことややりたいことが違っていて、それぞれを知るきっかけにもなりました。

自分にとって何が大事なのか

後半は、主に「お金とのつき合い方」について学びました。何事にもお金がかかるけれども、「消費」の考えと、「自己投資」の考え方について学ぶのと同時に、「自分のためになるお金の使い方をすればいいんだな」という気づきがあったようです。
そのあと、自動販売機の写真をみんなでじっくり観察していきます。「なにか気づいたことはありますか?」の問いに、「ここに、寄付って書いてある!」と気がつきます。同じ値段で買うんだったら、「社会貢献」につながるものを選ぶという視点についても伝えてもらいました。

最後は、みなさんからの質問タイム。結構むずかしいことも多かったのですが、「投資について」「保険ってどういうこと」「つい買ってしまうのはどうすれば?」など、いろんな質問が上がりました。「自分にとって何が大事なのか」を考えるということだと答えてもらい、こうしなければならないという正解はないんだな、分からないことは相談したり、分からないことを話し合えるといいんだな、ということを知ることができた時間でした。

スウプノレコード

・最初に夢の話になったときに、ばくぜんとしていてむずかしかった。遠い将来の夢が特にそうだった。結果、笑っていたいになった。
・ほしいもの(want)と必要なものの区別やバランスをとることが参考になった。
・資産運用とか貯蓄とか自分には今現在ないことに対しての説明はきく必要は感じなかった。逆に心配、不安になった。
・お金ほしい
・意外と大事だけど苦手で嫌えんしてたお金についての講義を受けれてとてもよかったです。全体的に難しくて、なかなか理解に時間がかかってしまったりでしたが、基本的に夢のため、自分のこれからの為に必要な手段としてのお金という感じでまとまっていたので、もっと学ばなきゃと思いました。

ボランティアのきづき

・内容がちょっと難しかった。ライフプランを考えるところでは、具体的な絵などがあったので本人が選びやすくて楽しめていた。
・それぞれの金銭感覚や大事にしている価値観などを、ライフプランを一緒に考えることで見えたのがよかった。自分たちもわかっていないことが多いし、これからも一緒に学びたいと思う。

活動を振り返って

今回の講座を考えるときに、そもそもお金のことについて詳しく知らないなあ、というのが正直なところでした。「お金が大事」ということを伝えてもらったり、学んだりするのではなくて、もっと自分の人生や生き方と一緒に考えることができたらいいなあと思っていたところ、金融広報委員会のみなさんが、「ライフプラン」のワークを考えてくださいました。ちょっと難しいかな、と思っていたけれど、どんどん参加者のみなさんの夢や生き方や価値観が表現されていく様子はとても素敵な時間でした。「自分がどんなことを大事に生きているのか考えるきっかけになりますよ」という講師の方の言葉が、響きました。「お金のこと」として知識を身につけるだけではなく、「どう生きたい?」ということを考えることも、実は「お金」ととても結びついていることで、それは障害の有無に関わらず、「あなたはどう生きる?」を追求していくことこそ「学び」なのかもしれないなあ、と感じています。

LIFE4担当&レポート:櫻井育子(生涯発達支援塾TANE)

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