終了・報告

《 SHIRO Atelier&Studio2021 》報告レポート「みんなでつくるよ広場の人形劇!」第1回

開催日
2021年07月10日(土)
時間
14:00-17:00
場所
青葉の風テラス
参加者
参加者3名(付添者2名)、スタッフ3名
ファシリテーター
工藤夏海さん(人形劇団ポンコレラ)、佐々木桂さん(造形作家)
概  要
1.プログラムの説明
2.映像を見ながら動きを真似る
3.即興人形劇

今年最初の人形劇は、少人数ではありましたが、おなじみのメンバーが集まり、和やかな雰囲気で進みました。


まずは人形が動く映像を見て、それから同じ動きを真似してみました。
真似から次第にいろいろな動きがでてきて、見ていた人が一緒に加わったり即興のダンスのように動きが変化していきます。
ある女の子は、持参したモコモコの人形を振りながらダンスをさせていたかと思えば、今度はラップの芯を人形に見立て、くるくると回していました。手に取れる物はなんでも人形になってしまうようです。
もう1人の女の子が、人形と一緒に壁に向かい「だ~る~ま~さんが~」と声を掛けると、他の参加者もすぐに駆け寄って、人形たちの「だるまさんがころんだ」が始まりました。
今年1回めのワークショップでしたが、昨年度のプログラムにも参加した方ばかりだったので、みなさん人形の操り方に慣れていて、自然と面白いアイデアが生まれていました。


最後に、2つのチームに分かれて即興人形劇の発表までできました。
Aチームは、占い師のような人形がひとり座っているシーンから始まります。
セリフは無く、静かな音楽に合わせて緩やかに集まってくる人形たち。大きな人形が紙吹雪を散らすと物語の中心にいた女の子は突然人形を置き、なぜか逃げるように立ち去ってしまいます。女の子を追いかける人形とその場に取り残される人形。人形が女の子に翻弄される様子が可笑しかったです。
Bチームの主役は魔法使いの女の子。可愛らしいお話かと思いきや、魔法使いの女の子と人形のバトルものでビックリ。テンポの良い掛け合いの後、女の子の魔法に倒れる人形。
それだけでは終わらず、登場人物が増えて行き複雑になる人形関係。最後はサスペンスでした。
舞台のリーダーは子ども達。大人はつい、物語にうまいオチをつけようと考えてしまいますが子どもの作るお話は湧き出る泉のようで、その瞬間のひとつひとつが面白いなと感じました。

私は、昨年度、娘の付き添いとして参加していたのですが、今年からスタッフとして関わることとなり、改めて人形劇の奥深さを感じています。
今年の人形劇も、多様な感性と表現が集まることで、互いに影響し合いながら誰も見たことのない人形劇ができそうで、今からとても楽しみです。


レポート:伊藤いづみ(SOUPスタッフ)

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