終了・報告
《 スウプノアカデミア 》報告レポートFUN2「はなしてみよう〜恋愛・人間関係あれこれ」
- 開催日
- 2021年08月20日(金)
- 時間
- 17:30-19:30
- 場所
- 仙台フォーラス7階 even
〒980-8546 宮城県仙台市青葉区一番町3-11-15 - 参加人数
- 参加者8名、付きそい者1名、ボランティア6名、オンライン参加者2名、ゲスト1名、スタッフ4名(合計22名)
- 概 要
- 1.プログラムの説明
2.シアターゲーム
[ 休憩 ]
3.演劇体験
4.今日のふりかえり
5.スウプノレコード
自分と相手の感情や気持ちについて演劇を通して知り、考えるワークショップを俳優&演出家・都甲マリ子さんをゲストにお招きして行いました。まずはレクリエーションゲームを行い、初対面の参加者同士が打ち解けたところで、演劇体験をしました。演劇体験は、「告白」のシチュエーションをあるルールに従って演じる、という内容でした。前回に続き初対面同士が多い中、都甲マリ子さんの明るくハキハキとした進行により暖かい雰囲気で活動が行われました。
まん延防止等重点措置が実施される中での開催でしたので、感染拡大の防止に努め、密を避ける工夫や大声を出さなくてもいいようにマイクを用意し、マイクの受け渡しにも細心の注意を払うなどして活動をしました。また、オンラインでも同時開催し1名、画面を通して参加していただきました。
この動きが何かわかりますか?
講師が3つのルールを説明してスタートしました。3つのルールは「無理なことはやらなくていい」「好きなように過ごしていい」「失敗はない。失敗はおいしい!」です。無理せず好きなように過ごせるように、壁際にソファを設置し、疲れたら自由に休めるスペースを作りました。
まず、円になるように椅子を配置し、「ネームコール」と「ネームトス」、「ジェスチャーなかまさがし」、「無言目線なかまさがし」の4つのゲームを行いました。
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・ネームコール…よばれたい名前を紹介し、みんなに呼んでもらいます。
・ネームトス…名前を呼んで、相手にボールを投げます。呼ばれた人は、返事して受け取り、次の人の名前を呼びます。これを繰り返し全員が名前をよばれるまで続けます。
・ジェスチャーなかまさがし…自分の好きな季節を、ことばを使わずにジェスチャーで伝えながら、仲間をさがします。例えば、自分が春の表現をしたら、春を表現しているだろうと思う人のもとに行き、春のグループを作るような。
・無言目線なかまさがし…ジェスチャーゲームでは、身体を使って表現しましたが、今度は目線だけでグループをつくります。ここでは「ねこ」か「犬」でグループ分けしました。
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この中でも特にジェスチャーなかまさがしは、それぞれ思い思いの表現をして、仲間を探し、同じ仲間のグループだとわかった時にみんな嬉しそうな表情を見せて印象的でした。今回、全体的にルールのあるゲームが多いため、不安そうにしている方にはボランティアが、スムーズに参加できるように促すシーンがよく見かけられました。
演じてみよう!コミュニケーションうらおもて(愛の告白編)
休憩をはさんで後半。2人1組で、3グループが演技体験を行いました。オンラインでも、画面越しに1グループ行いました。ルールは以下のとおりです。
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■ルール
① 2人組で演技をします
② くじをひいて、演じる役の気持ちを決めます
・赤→ 本当に好き
・青→ 本当はきらい
③ ②の気持ちで台本を読みます(感情を隠すかどうかは演者次第)
④ 判定タイム…ほんとうの気持ちはどっち?
■台本
A すきです
B え、ぼく?(わたし?)
A うん
B ありがとう
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演技をする側も見てる側もドキドキする時間を過ごしました。複雑な感情のまま告白したり、嬉しそうに返事をしたり、体験後の感想を聞くとそれぞれ色々な思いがあったことが伺えました。例えば、本当の気持ちではないことを言わなければならず、相手のことを心配しながら告白した。ニセの感情でも好きって言われるのは嬉しい、などです。
オンラインと会場をつないで会話している様子
スウプノレコード
参加者にプログラムを受けて学んだことや感じたこと、考えたことを自由に書いてもらいました。
・「好き」という言葉、言っても言われても嬉しい。言葉を大切にしたい。
・相手をおもいやりながら、話す事を大切にしたいと思いました。
・毎日がただの私でいれたらなー、今日みたいに。
・はじめて、告白のセリフを言ってみたりして、とてもドキドキしました。だけど、相手を想いながらどう発言をしたらいいかなと、はじめて学んだ事も多かったので、おもしろかったです。
・お互い名前を呼ぶ時、初めてなのに「さん付け」して言えないどころかテイコウありました。
・みんなと演技したり、お話ししたりするのがとても楽しかったです。
活動をふりかえって
FUN2担当:櫻井育子(生涯発達支援塾TANE)
「人間関係」という大きなテーマの中で、とくに「恋愛」という距離感の複雑な関係について一緒に話ができたらいいなあ、という今回の活動でした。とくに「感情」が動くという体験を実際にみんなで味わうにはどうしたらいいだろう、と考えたときに「演劇」はとてもいい手段かもしれないと今回のプログラムが生まれました。
想像すること、本当の気持ちではないことを言う苦しさ、相手のことを傷つけないようにすること、思いが伝わり合ったときの嬉しさ、短時間の中でさまざまな感情が動いたのは、「演劇」という疑似体験だからこそ。どんなことを表現しても肯定していく講師の都甲マリ子さんのあたたかい口調が、緊張していた参加者をどんどん安心ワールドに引き込んでくれました。
感想にもあるように、「好き」という言葉は、言うのも言われるのも嬉しい、、、あらためて肯定されることの大切さ、大事にされることの喜び、感情を表現することの心地よさを確認し合えたような気がします。
レポート:伊藤光栄(SOUPスタッフ)