終了・報告
《 SHIRO Atelier&Studio2021 》報告レポート「みんなでつくるよ広場の人形劇!」上演
- 開催日
- 2022年03月26日(土)
- 時間
- 13:00~16:00
- 場所
- 日立システムズホール仙台 交流ホール
- 講師
- 工藤夏海さん(人形劇団ポンコレラ)、佐々木桂さん(造形作家)、ゲスト:伊藤哲さん(おはなしてっちゃん)、佐竹真紀子さん、庄司こずえさん
- 参加者
- 参加者8名、付添者5名、スタッフ13名
前日のワークショップから興奮が冷めやらぬ中、本番の日を迎えました。
まず、全体の打ち合わせをした後、最初から最後まで通して稽古を行いました。
音響や照明、島やマイクのセッティングなど裏方の大人たちは段取りを確認してあたふたしている中、出演者の皆さんはのびのびとしていて、人形劇中のセリフもアドリブが飛び交っていました。
楽士隊は自由に移動しながら演奏をしていて、島から島へ物語を繋いでいく今回の人形劇の見届け役のようでした。
休憩をはさみ、いよいよ本番です。
出演者の皆さんもふんわりと緊張しているように感じます。
「途中で止めながらやっていくから、みんなはいつも通りに!」というファシリテーターの工藤夏海さんの言葉に気持ちが安心し、出演者の女の子の「はじまり、はじまり!」がスタートの合図。
ゲネプロの時と全く違うセリフや、突然に始まるリサイタルの時間、舞台に出演したり楽士隊に加わったり時には観客にもなる男の子。
この先どうなるか分からない、どこに注目しても面白い作品になっていて、途中で止めることなく、最初から最後まで通すことが出来ました。
終わった時の出演者の皆さんの顔からは達成感と、緊張から解放された安堵の様子を感じることが出来ました。
最後は、いつものように円になり、みんなで感想を言い合いながら、今日一日を振り返りました。
感想には、
「身体の不調で参加出来ないと思っていたけど、これだけは参加したかった。」
「この場所は、参加者の得意を見つけて自由にやらせてくれる場所。娘たちにはそれが本当に有り難かったです。」
と、参加者ひとりひとりがワークショップという居場所を大切に思い、一回一回を大切に過ごしてきたという気持ちが溢れていました。
夏海さんからは、
「何気なくつけたワークショップのタイトル、【みんなでつくるよ広場の人形劇!】の通りになったな、と。
演じるのは得意じゃないけど、工作が得意な人がいたり、演奏が好きな人がいたり、人形劇に必要ないろいろな役割を考えた時に、「あ、いるじゃん!」とその人の顔が浮かんで、それを任せると予想以上の素敵なものがうまれて。
本当に「みんなで作る、そのままじゃん!」と思っていました。」と感想をいただきました。
今年度のプログラムでは、普段のワークショップの時間や人形劇の舞台を作る中に正解というものはなく、その場を一緒に面白がれる関係がより深くなってきているように感じました。
最後になりますが、今回の発表は、日立システムズホール仙台のスタッフさんをはじめ、多くのボランティアの皆さんに支えられ実現出来ました。
毎回のワークショップやゲネプロ、本番と温かく見守っていただき、サポートしてくださったことに心より感謝申し上げます。