終了・報告

《 SHIRO Atelier&Studio 》「みんなでつくるよ広場の人形劇!」プログラムE・人形劇であそぼう[報告レポート]

開催日
2020年02月02日(日)
時間
14:00~17:00
場所
せんだいメディアテーク1F オープンスクエア (仙台市青葉区春日町2-1)
講師
人形劇団ポンコレラ

「人形劇であそぼう」

第5回(最終回)となる今回は、今までのプログラムで体験したことを、会場となるメディアテークを利用している方や、当日同時開催されている、障害のある人と芸術文化活動に関する大見本市「きいて、みて、しって、見本市。」に参加されている方がいる中で実演(発表)しました。



まずは、今までに作った人形に最後の装飾をしました。参加者の皆さんは納得がいくまで、人形や自分自身に飾り付けを行っていました。飾り付けが終わると、会場を歩き周り、参加者と目があったら人形を使って挨拶をしました。前回のプログラムでも行っているので、参加者の皆さんは慣れているのか、観客がいるという緊張感はあっという間になくなっていたようでした。



その後はグループに分かれて、相談をした後、一組ずつ舞台で即興の上演を行います。演じていない残りのグループは楽団となり舞台の動きに合わせて演奏しました。
前回までと同様で、演じたい参加者さんは他のグループの即興にも登場したり、演奏が好きな方はずっと楽団エリアにいる、という自由なスタイルになりました。



休憩を挟み、円になってBGMに合わせ順番に人形を使って自由に動いてみました。複数人が同時に演じることもあり観客からは自然に手拍子が起こり、会場全体に熱気が生まれていました。



最後には人形や楽器を持ち館内を練り歩き、そのまま建物から出て再び館内に戻ってきました。
観客の中には途中から列に加わる方がいたり、外を歩いている時はカフェから手を振ってくれる方がいたりなど、みんなでパフォーマンスを作ってくことができました。音楽隊として中にいた参加者さんからは「行進が建物の中に帰って来た時には、なぜだか感動した。」という感想もありました。
練り歩きのパフォーマンスが無事に建物の中に返ってきたところで今回のプログラムは終了しました。
参加者さんたちは達成感と高揚感に溢れた表情で観客の皆さんの拍手を受けていました。

講師の工藤夏海さんは、次のような感想を話してくださいました。
「ワークショップの内容が講師側の意図するものが強すぎて偶発のおもしろさを生かしきれてないのでは、と焦りつつも、参加者の皆さんが各々楽しみながら根気強く動いてくれて、最後のデモンストレーションまで無事たどり着けて良かった。年齢や障害の種類や度合い、性格も違う私たちを人形が橋渡しして繋いでくれたし、当日観てくれた方にも何か伝わってたらいいなぁ。」



今回の全5回のプログラムを通して、一人一人違いがあり日常生活の中でなかなか出会うことのない人同士が、今回一緒に作品を作る中で、自然に相手を知ることが出来たのではないかと感じました。
また一連のプログラムで、作品を観たり活動を知って興味を持っていただけた方がいるのではないかと期待しており、今後の活動の展開が楽しみです。
今回の取り組みの中での出会いや感じたことを今後の活動に活かしていきたいと思います。

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