終了・報告

【SHIRO Lab.中間報告】48時間デザインマラソン 東北楽天ゴールデンイーグルス編

<活動報告・中間>

仙台市市民協働提案事業 SHIRO Lab. ともにつくる実験場
48時間デザインマラソン
東北楽天ゴールデンイーグルス編

SHIRO Lab.は仙台市域に暮らす障害のある人と地元クリエイターが、一緒に商品開発を行うプロジェクト。
その成果を障害のある人たちの経済的自立につなげることを目的としています。
2回目の今年はKoboパーク宮城を舞台に「東北楽天ゴールデンイーグルスの応援グッズ」づくりに取り組みました。
7月27日、8月1日、2日の3日間に渡り、障害のある人、福祉事業所、地元デザイナー総勢28人が協力してデザインのゴールを目指す「48時間デザインマラソン」を開催。
多彩なアイデアが生まれた様子とともに事業の中間活動報告をします。

■SHIRO Lab.とは
NPO法人エイブル・アート・ジャパンは、2012年度より国内のNPOと 協働で、「Good Job!プロジェクト」を推進しています。これは、障害のある人の表現を生かした魅力的なプロダクトや、伝統産業・地場産業と福祉事業所の協働によるプロジェクトなどを紹介するもので、 これまで全国13カ所で仕事が生まれる場づくりを行ってきました。2011年からの「Good Job!東北プロジェクト」では、おもに宮城県内の福祉事業所の商品のデザイン力アップや ブランディングを支援。SHIRO Lab.はその中でも仙台市におけるスピンオフ・プロジェクトです。

■ SHIRO Lab.名前の由来と思い
仙台の商店街で商売繁盛の福の神として知られる「仙臺四郎」。江戸末期から明治初期に実在した人物で、知的障害を持ちながらも大変な人気者でした。障害のある人も当たり前に「町の中の一人」として暮らしていくために「現代の仙臺四郎よ、来たれ!」という思いで名前を拝借しました。
事業を通して目指すものはおもに次の3つです。
(1)アートやデザインの力で、障害ある人の可能性の幅を広げ、「生きがい」「働きがい」のある新しい仕事をつくり、工賃アップを目指す。
(2)障害のある人のアートを産業と結びつけることでコミュニティに新しい仕事を創出する。
(3)地元のクリエイターの人材育成にも取り組みながら、企業などの福祉以外の分野と協働し、仙台市からモデル事業を作りだす。

■参加者の募集について
募集定員は30人。対象は仙台市在住/在学/在勤の方を優先とし、詳しくは下記の通りとしました。
A .障害のある人で絵や文字を描くこと、表現することが好きな人、野球が好きな人など。
B .障害のある人と生産活動を行っている福祉事業所 障害のある人と職員との2~5人のグループ。
C .障害のある人や福祉事業所との商品開発に関心がある、 または実績があるデザイナー。

昨年度の事業の際に出来たデザイナー、企業、学生等のネットワークや福祉事業所を中心に募集を開始。
応募動機などのエントリーシートのほか、簡単に取り組みをまとめたプレゼンテーションシートを提出してもらいました。書類審査はファシリテーター、NPO法人エイブル・アート・ジャパンのほか、仙台市健康福祉局障害者支援課、仙台市経済局産業振興課が担当しました。

■「48時間デザインマラソン」今年は野球応援グッズづくり
 今年は、地域に密着したファンづくり、スポーツでの地域活性化に貢献する東北楽天ゴールデンイーグルスとのコラボです。開催にあたり、(株)楽天野球団からは、「東北楽天ゴールデンイーグルスやKoboパーク宮城を体験していただき、楽しさや躍動感を感じるような新しい商品が誕生することを楽しみしています。
このプロジェクトを通して、誰もが普通に暮らし、楽しみ、活躍できるような地域づくりにつながればと思います」とのメッセージをいただきました。
今回の参加者は28人(個人3名、福祉事業所4団体、デザイナー6名)。昨年に続き参加してくれたデザイナーや福祉事業所の人たちもいました。事前にエントリーシートをもとにファシリテーターと事務局でアーティスト(障害のある人または福祉事業所)とデザイナーの組み合わせを5チームつくり、チームごとに交流を深めながらアイデアの完成を目指しました。
ファシリテーターはグラフィックデザイナーで東京大学先端研特任助教のライラ・カセムさん。
昨年に続き、商品づくりへのアドバイスをいただきました。

■東北楽天イーグルスを体験
初日(7月27日)は、Koboパーク宮城で試合観戦。チーム顔合わせの後、観覧車のあるグリコパークで一緒に試合と球場の雰囲気を楽しみながら、それぞれ気になったモノやコトをスケッチしたり写真に撮ったりしました。参加者の中には楽天ファンも多く、応援も盛り上がりました。




ファシリテーターのライラさんは、アーティストに向けて「今日はまず楽しんで、文字や絵などで何でも自由に
表現してみましょう」、デザイナーには「アーティストと対話しながら、何に興味関心があるかを探り、
デザインの経緯を説明できるよう心掛けて」とアドバイスがありました。
またデザインマラソン開催までに描きたいものを仕上げてくる宿題も出ました。




■チームで協力してゴールを目指す「48時間デザインマラソン」
1日目(8月1日) 10:00~16:00
これから2日間掛け、会場のkoboパーク宮城・イーグルスネストで集中的にデザイン制作に取り組みます。
まずはライラさんが全国各地の障害者施設で取り組んできた活動事例や、昨年度の八木山動物園とのコラボ商品を紹介。続いて今回の商品づくりのオリエンテーションとして、応援グッズだけでなく、生活に身近で実用性のあるもの、球団にとっても新鮮で多様性のある球団イメージを表現できるものなど目指すことを説明。シリーズとして「トートバッグ」「タオル」「オリジナル」の3つの商品アイデアを提出することが伝えられました。

その後チームに分かれ、作品を見せ合いながらディスカッション。商品の名前のもとになるキーワードを探るなど、ライラさんからのアドバイスをもらいながら、作業は和気あいあいとした雰囲気で行われました。



2日目(8月2日) 10:00~16:00
引き続き、同会場でデザイン制作。この日は午前中にパーク内の散策や観覧車を体験しました。
参加者たちはライラさんからアドバイスをもらいながら、さらに絵を描きすすめたり議論を重ねたりして真剣にアイデアを詰めていきました。

最後に会場にみんなの絵を展示し、楽天球団関係者も出席してアイデアをプレゼン。5つのチームがそれぞれ多彩なテーマで商品アイデアを発表しました。アーティストの特性を生かすだけでなく、野球観戦初心者や女性などの消費者目線に立ったものや複数の商品に展開できるものなど、ワクワクするような商品アイデアが披露されました。


短い時間で個性豊かなアーティストの特性を生かし商品アイデアをまとめ上げたデザイナーに対し、ファシリテーターのライラさんは、「障害者の経済的自立を目指していますが、デザイナーとして社会貢献できる可能性を感じてもらいたいと思っています。この活動が多様な人が力を発揮できる社会を目指し、自ら関わりを持つことができる、若いデザイナーの育成にもつながれば」と期待を込めます。

楽天球団の地域連携・CSR部松野部長は「素敵な絵がグッズになるのが楽しみです。商品化した際は広く世の中に伝えるサポートをしたい」と話していました。


東北楽天ゴールデンイ―グルスとのコラボ商品は、この後、選考を経て3点を採択。
具体的な商品化に入ります。
採択するアイデアの審査基準は
「協働性」 障害のある人とともにつくるという視点や着想がある
「解釈」地域やテーマに応じた取り組みとなっている
「経済性」商品化できる可能性がある
「影響力」情報発信に積極的で、人に影響を与える可能性がある
「デザイン」造形的に美しく、機能性も考慮されている
審査員:
株式会社楽天野球団
ライラ・カセム(ファシリテータ)
主催者(仙台市経済局産業政策部産業振興課、仙台市健康福祉局障害者支援課、NPO法人エイブル・アート・ジャパン)

■審査結果
全体講評:
各チーム、評価すべきアイデアやアーティストの作品も力があり評価の声がありましたが、メインの商材は3種に絞りました。説明を読まなくても商品からコンセプトが伝わることや、風船をモチーフにした新しい着目点や、女性や子供などの新しいターゲットの層を広げている点も評価されました。

◆タオル、トートバック、キーホルダーを製作
・大内郷子×つどいの家・コぺル×高野明子

・はまゆう×黒澤佳奈

・こまくさ苑×加賀谷明寛

◆キーホルダーを製作
・海保幸江×多夢多夢舎中山工房×中村恵久

・浅野春香×FabLab SENDAI – FLAT


参加者のみなさま、ご協力いただきましたみなさま、試合観戦も合わせて3日間、本当にお疲れ様でした!!
ありがとうございました。
楽天野球団のみなさま、たくさんのご厚意をありがとうございました!!


各チーム商品化に向けて、デザインをブラッシュアップしています。
今年度中に、東北楽天ゴールデンイーグルスのオンラインショップや店舗での販売を行います。
こうご期待ください!!

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