【報告9 SOUP展】きてみてあじわうSOUP展

きてみてあじわうＳＯＵＰ展

宮城県の障害のある人の表現活動を紹介する展示会
2015.12.13（日）-15（火）10:00-20:00
せんだいメディアテーク１階オープンスクエア

「きてみてあじわうＳＯＵＰ展」は、文字通り、宮城で熟してきた活動を紹介する展示会となりました。
会期中は約2,500名の方々にご来場いただきました。ありがとうございました！！

「はじめましてＳＯＵＰ展」（2014年12月/せんだいメディアテーク＠仙台市）を皮切りに、障害のある人と支援者がともにつくりあげる参加型展示会として「やまのもとのアート展」（2015年2月@山元町）、「いしのまきのアート展」（2015年10－11月＠石巻市）を開催。実践的な研修会、参加型の展示会により、障害のある人の芸術活動を取り巻く環境はどのように変化したのでしょうか。３つの活動記録から検証しました。

たくさんの人に作家と作品を知ってほしい、気にいった活動に参加してほしい。昨年に引き続き、アーティストカードとアートスペースカードで、宮城県で活動中の作家と表現活動を行うアートスペースを紹介。
今回は12名のアーティストをご紹介することができました。（五十音順）
浅野敬志さん（石巻市）、安藤修二さん（仙台市）、石川博基さん（仙台市）、大竹徹祐さん（亘理郡）
菅野眞二さん（石巻市）、工藤生さん（仙台市）、熊井由実さん（石巻市）、佐々木昭紀さん（石巻市）
佐藤洋甫さん（石巻市）、佐藤渉さん（石巻市）、菅原大二郎さん（石巻市）、中島敏也さん（仙台市）

【関連企画】

●石巻の「まぜる塾」実践報告会
　日時・場所：12/13（日）13:00-15:00　展示会場内 ［参加費無料］
　石巻市を舞台に開催した「いしのまきのアート展」（2015年10月23日～11月23日）では「まぜる」をコンセプトに実践的な研修会を行い、参加者自身がアート展をつくりあげました。この実践を通して何がおこったのか、語りあいました。
　○はじめに
　○参加者のご紹介
　○いしのまきのアート展のねらい
　○具体的な取り組みのふりかえり
　　　何をやったか／やってどうだったか（学び、気づき、見えてきたこと）／これからへ、課題など
　　＜展示関連＞
　　　a 熊井由実展　熊井由実さん、熊井睦子さん
　　　b ペンギンズアート工房　宮川和子さん、宮川以子さん、浅野雅子さん
　　　c 多夢多夢舎中山工房　高田亮子さん、坂部認さん
　　＜コラボ企画関連＞
　　　d オープニングセレモニー
　　　　多夢多夢舎中山工房　高田亮子さん、坂部認さん
　　　　ペンギンズアート工房　宮川和子さん、宮川以子さん
　　　e 視覚障がい者旅行電車でＧＯ　まち歩きアート鑑賞ツアー、立体コピー
　　　　ビートスイッチ　安藤修二さん＆ヴァン
　　　f まきぐるみKappo
　　　　まきビズ　阪本佳代子さん
　　　　東北工業大学　小川暁継さん、小野良太さん
　　　　被災地障がい者センター石巻　阿部俊介さん、石森祐介さん
　○検証「まちにアートをまぜる」
　　コメンテータ：齋正弘さん/宮城県美術館教育普及部学芸員
　　　　　　　　　アイハラケンジさん/halken.LLP（アートディレクター・東北芸術工科大学准教授）
　○フリーディスカッション（質疑応答、意見交換、活動紹介など）
　○おわりに

はじめに、アート展の概要とねらいのおさらいを事務局の武田から。

まぜる塾や展示、コラボ企画に携わったみなさんが一堂に会して、具体的な取り組みを共有しました。
当日は宮城県内はもとより、秋田や奈良から見学に来てくださった方々も一緒に。

展示会場の交渉のために、まちなかを奔走してくださったペンギンズアート工房の宮川和子さん。
ペンギンズアート工房のアーティストの作品を展示していた“ペンギンズギャラリー”を、会期終了後に常設のギャラリーとして運営することにしたと、この日発表がありました。
宮川さんは昨年から「ギャラリーがほしい」と思い描いていたようで、アート展がきっかけとなり「夢が叶ってしまった！」と嬉しい悲鳴！！

報告会の最後、急遽、記念撮影～♪♪　みなさんいい笑顔♪　
ご協力いただきありがとうございました！！

終了後は、コラボ企画で出会ったメンバー同士、あちらこちらで談笑の輪が♪
アート展がきっかけとなり、次なるアクションも生まれています。

●障害者アートを市民に開く対話の場「てつがくカフェ＠せんだい」

テーマ：めぐる（循環） ～障害者と文化芸術活動 vol.4～
　日時・場所：12/15（火）17:00-20:00　展示会場内
　ファシリテータ：西村高宏さん
　ファシリテーショングラフィック：近田真美子さん
　協力：てつがくカフェ＠せんだい

仙台から山元、石巻、再び仙台と「めぐった」アート展。このことで見えたこと、気づいたことは何を生み出すでしょうか。みなさんとの対話を通して、この問いを深めていきました。