展覧会

山本美里 写真展「透明人間 –Invisible Mom–」(主催:曲線)

仙台市青葉区八幡にある本屋「曲線」の写真展とお話し会のお知らせです。

写真家の山本美里さんは、医療的ケアを必要とするお子さんを持つお母さんでもあります。
昨年12月に刊行された写真集『透明人間 –Invisible Mom–』は、子どもとの日々の生活で「透明人間」となって生きざるをえない山本さん自身にカメラを向け、見えない母親という存在を写し出しています。

山本さんを囲んでのお話し会は、まだお席があるそうです!
医療的ケアを必要とするお子さんを持つご家族や支援に関わっている方、テーマに関心のある方など、ぜひ足を運んでみてください。

【ご来店予定の方へ】
お店の入り口には段差があります。車椅子やベビーカー等を利用している方やお手伝いが必要な方は事前に曲線までお問い合わせください。
アクセス方法

写真集の1ページ

*曲線のNEWSより

「お母さんがお願いします」の一声で、この世界の大半の問題は解決できるように出来ている。

これは昨年12月に刊行された写真集『透明人間 Invisible Mom』の冒頭にある一文です。
本書の刊行を記念して、山本美里さんの写真展と山本さんを囲んでのお話し会を開催いたします。

著者の写真家・山本美里さんの第3子は重度の障害とともに生まれ、痰の吸引や経管栄養などが日常的に必要な「医療的ケア児」です。通学する特別支援学校には親が付き添い、校内での待機が求められます。
緊急時以外にはとくに何もすることがなく、「気配を消してください」と求められ、毎日6時間、週のほとんどを“黒子”として、子どもの“背景”になって過ごす日々。「透明人間」となってしまった山本さんは、通信制の大学に通って写真を学び、「私はここにいる」と言わんばかり、自分自身にカメラを向けて撮り始めました。するとそこに写し出されたのは、「医療的ケア児」をめぐる福祉や教育の問題のみならず、毎日の生活にもがき苦しみながらも「今」を楽しく生きようとする山本さん自身の姿、そして、誰かの人生のために「透明人間」になって生きざるをえない、見えない母親たちの存在でした。

“見えないもの”とされているすべての母親たちへ——

テーマとは不釣り合いに、つい笑ってしまう、明るくユーモアのある写真の数々に囲まれながら、「透明人間」となって生きている一人ひとりの「私はここにいる」の声を感じていただけますように。


【展示】

〇期間 
2024年6月6日 (木)-6月25日 (火)

*期間中の水曜日、および6月18日は休業



【お話し会】

〇日時 
2024年6月8日 (土)
open 13:30 / start 14:00(15:30終了予定)

〇お話 山本美里さん

〇会場  曲線

〇参加費 ¥1,500 (+1drink¥500)

○ご予約 
お名前/人数/電話番号を下記メールアドレスへお知らせ下さい

info.kyokusen(@)gmail.com



【書籍情報】

『透明人間 Invisible Mom』

写真・文 山本美里

寄稿 山崎ナオコーラ、櫛野展正

2023年12月8日発売

タバブックス刊

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