
終了・報告
【レポート】アトリエつくるて(8月)
8月のアトリエのレポートは、参加者のりかさんに書いていただきました。
はじめに
「アトリエつくるて」は、就労支援事業所で知り合った方から紹介されて知りました。
はじめは参加者同士で障害についての話や情報共有が出来たら良いな、と思い参加しましたが、現在はただ創作がしたくて参加しています。ほかの参加者さんの作品を見ていると、自身の創作意欲にも火がついて、たくさんの刺激を得られるのです。
いつもは主に透明水彩絵具や、デジタルイラストで「グリザイユ塗り」という技法を使って絵を描いていますが、今年は「普段使わない画材を使って」「毎回同じモチーフ『カエル』を描く」という縛りを設けています。慣れない画材だからこそ生まれる、その場限りの予想外の表現がとても楽しいです。
今回描いたもの
今回は「テンペラクレヨン」という画材を使ってカエルを描いてみました。

テンペラ絵具の原理を応用したクレヨンなのだそうで、絵具のような滑らかな描き心地と鮮やかな発色が特徴です。
「アトリエつくるて」ではかなり人気の画材で、毎回いろんな参加者さんがこのクレヨンを使って作品を描いています。9月に開催される「こどものアトリエつくるて」でもこの画材がフィーチャーされるらしく、一度私も体験してみたくなりました。

細かい部分の描き込みがしづらい等、画材に慣れない故の描きづらさはありましたが、その描きづらさが楽しかったです。うまく色が乗らないからこそ、カエルの表情もなんだか生き生きとして見えます。

スタッフさん方に好評だったイルカ(のつもり)。
まわりの方々の活動

アクリル絵の具で花火を描かれている方。大作!!
いつも見ている花火とは違う、自分の理想の花火を描かれたそうです。
レモン系の黄色は使わないようにした、など、色に対する細かなこだわりも聞けました。

パステルを使って、今朝採れたての野菜をモデルに静物画を描かれていた方。
ファシリテーターの佐竹さんに色の混ぜ方を教わり、その野菜固有の色を出していったのだそう。
野菜を育て、絵に残し、育てた野菜を食べる。夏をぎゅっと凝縮したようなサイクルがすごく素敵だと思いました。

初参加の方の抽象画。
線のゆらぎが水面のようで、ひと目見て「花筏(はないかだ)のようだな」と思いました。ブラシのような硬い刷毛を使って描かれた作品だそうです。

「読者が迷子になる本」
「まとまらないもの、広がったままのもの」を作るのが好きなのだそうです。装丁も中身もばらばらで、手が忙しくて楽しい。

フェルトのシロクマちゃん。教本を見ずにどこまで作れるのか実験したかったそうです。
作る時にものすごく集中されていたのが印象的でした。横顔が長年の経験を積んだ歴戦の職人みたいだった。
参加してみて
私は聴覚や嗅覚の過敏があるので、今までこういった人が集まる場所での創作活動は苦手としていました。少しでも環境の変化があるとどうしても集中が削がれてしまい、目の前の作品に集中することが出来ないのです。
「アトリエつくるて」は、そういった感覚過敏のある人間でもリラックスして居られる数少ない空間だなぁ、と感じます。創作活動に集中していても良いし、テーブルを回って他の参加者さん達の作品を見ながらおしゃべりしたって良い。過ごし方を限定しないゆるさと、スタッフさんやボランティアさんと話していて生まれるほんわかした空気が好きです。
レポート:りか




