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障害者芸術活動支援センター@宮城

お知らせ

《 SHIRO Atelier&Studio2021 》報告レポート「アトリエつくるて」第3回

2021.12.14    終了

2021年度仙台市文化プログラム

SHIRO Atelier&Studio2021


第3回「アトリエつくるて」 報告


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【日時】2021年10月30日(土)14:00-17:00
【場所】日立システムズホール仙台 アトリエ
【参加人数】参加者12名、付き添い3名、ケアワーカー2名、スタッフ4名 合計21名
(他、オンライン見学者1名)
【概要】
1.プログラムの説明(10分)
2.つくる時間(110分)
3.作品をみる時間(60分)

「アトリエつくるて」は障害のある人とない人が、ともに表現することができるアトリエです。仙台市の文化施設を活用した定期的な事業として、昨年度から継続的に開催されています。まず、『1.つくる時間』では、思い思いの材料を選び、自由に作品を創りあげます。その際に、ファシリテーターがアドバイスや画材の提案など、創作のお手伝いをいたします。そして、『2.作品を見る時間』では、のんびりお菓子を食べながら互いの作品をじっくりと見て、全体で感想や振り返りを共有します。(今回は感染対策のため、茶話会を中止いたしました。)
今年度第3回目の「アトリエつくるて」の様子を振り返ります。

明るい笑い声響くテラスのある創作室

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なんと今回から、会場が日立システムズホール仙台にお引越ししました。 
新しい会場には便利な水道がついていて、ちょっとしたテラスは遊び場となり、明るい笑い声が響いていました。

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小さな運動会を開いていた子どもたちも、一度机の前に座ればどんどん作品を生み出していきます。自分の気持ちを形にしたり、今日の体験を絵日記のように綴ったり、まるで即興のパフォーマンスのようです。最近の気になる物、お気に入りのアニメ、印象的な景色など興味関心が素直に伝わってきます。

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当日は気持ちの良い晴天で、近くの台原森林公園では紅葉が見頃でした。そんな秋の体験を、絵で再現している方がいました。道端で拾った落ち葉を散りばめて、包容力のある青色が地面を踏みしめています。感動の手触りを丁寧に確かめるような表現が、五感に直接訴えかけてきます。

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オリジナルの言語を持っている方と仙台弁のことをお話していると、「かなきっちょ」という言葉を気に入って、作品に取り入れてくださいました。仙台弁で「かなきっちょ」は、カナヘビのことを指します。なんとなくかわいらしい響きです。
初参加の男性は、カエルやお星さまが登場する絵本のような絵を描いていました。思いきった筆使いとわくわくするような彩りが、気持ちのいい作品です。もう一人の男性は、時計や顔のパーツといった不思議なモチーフで、内面を映し出したような作品を作りあげていました。スケッチブックからも、自分の作品と真摯に向き合う姿勢がにじみ出ていて、その多面性に驚かされます。

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前回から引き続き制作を進めていた方は、ついに作品を完成させて力強く鳥が羽ばたく様を見せてくださいました。余った時間で小さな空き箱にたくさんの丸を書き込んで、宝物入れも作っていました。その向かいの方は、昔の市バスの姿をナンバーまで鮮明に描いていました。今回は特に画材選びをこだわったようで、マジックでポップな印象に描き上げていました。

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ご夫婦で参加しているお二方は、ミニチュアで自分の世界を作りあげていました。お二人の作品は今までの体験が動機になっていて、さらに作品から新しい体験を生み出そうとしています。「こうなったらいいな」という未来への願いを込めた作品との、素敵な関係を見せていただきました。

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参加者の皆様は新しいアトリエも、すんなり使いこなしていらっしゃいました。次回も色とりどりの表現を持ち寄って、秘密基地のようなアトリエを一緒に作ってまいりましょう。

レポート執筆者 櫻井香澄

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