《 SHIRO Atelier&Studio2021 》報告レポート「アトリエつくるて」第2回
2021.11.02
プログラム
2021年度仙台市文化プログラム
SHIRO Atelier&Studio2021
第2回「アトリエつくるて」 報告
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【日時】2021年9月18日(土)14:00-17:00
【場所】青葉の風テラス
【参加人数】参加者12名、付き添い3名、ボランティア3名、ケアワーカー2名、スタッフ3名 合計23名
【ファシリテーター】佐竹真紀子さん、しょうじこずえさん
【概要】
1.プログラムの説明(10分)
2.つくる時間(110分)
3.作品をみる時間(60分)
「アトリエつくるて」は障害のある人とない人が、ともに表現することができるアトリエです。仙台市の文化施設を活用した定期的な事業として、昨年度から継続的に開催されています。まず、『1.つくる時間』では、思い思いの材料を選び、自由に作品を創りあげます。その際に、ファシリテーターがアドバイスや画材の提案など、創作のお手伝いをいたします。そして、『2.作品を見る時間』では、のんびりお菓子を食べながら互いの作品をじっくりと見て、全体で感想や振り返りを共有します。(今回は感染対策のため、茶話会を中止いたしました)
あふれる遊び心に掻き立てられる創作意欲
今年度第2回目の「アトリエつくるて」の様子を振り返ります。
秋の長雨が続く中、台風の進路が気がかりでしたが、無事開催する運びとなりました。しっとり濡れた青葉の風テラスに、たくさんの人が集まってきます。今回は大人の参加者の方が先にいらっしゃって、1カ月ぶりのおしゃべりに花を咲かせていました。続々と子どもたちも到着し、アトリエは一気ににぎやかな雰囲気に包まれました。ある女の子は、早速色とりどりのガムテープを集めて、積み木のように重ねていきます。溢れる遊び心に、創作意欲が掻き立てられます。
今回は初参加の方が多くいらっしゃいましたので、ご挨拶や画材の説明にじっくりと時間を使わせていただきました。それが終わると、ひとりでにアトリエは動き出します。
どんどん作り始めている女の子は、コンテという初めての画材を使って、まんまるのビー玉のような形を浮かび上がらせていきます。もう一人の女の子は、躍動感あふれるかわいらしいラインスタンプを描いています。
隣のテーブルの女の子は、最近お気に入りの映画をモチーフにして次々と作品を完成させていきます。同じテーブルの男の子は、紙を巧みに使ってショウリョウバッタを生み出し、アトリエを元気に跳ね回る様子を見せてくれました。
大人の方々も、のびのびと自分の表現を楽しんでいました。ご友人の肖像画を描いた方は、絵葉書のような人の手の暖かみを感じさせる画風で、ファシリテーターをモデルにした絵も描いてくださいました。お隣のご友人の方は、オリジナルの二重文字をすらすら書き出していきます。どこかの誰かが読み書きしている未知の言葉に惹きつけられます。
空を描いた方は、ロープを立体的に配置して部屋から飛び出すような解放感を表現していました。その向かい側の方の鴨の絵は、力強く羽ばたく姿に吸い込まれてしまいそうな魅力があります。
芸能人の肖像画を描いている方は、モデルを移したスマートフォンの画面を鉛筆でなぞりながら、入念に曲線を確かめていました。普段、ipadで作品を作っている方は、ハートが印象的で朝に見たくなるような絵を、クレヨンと水彩で描き上げました。
そして、電車と新幹線を描いた方の絵は、まるで昔のアルバムを見ているような懐かしい気持ちにさせてくれます。また、動きのあるプラモデルを組み立てていた方は、照明付きの完成作品を展示して注目を集めていました。
おわりに
ありがたいことに、多くのボランティアの方にご協力いただきました。おかげさまで、ゆったりとアトリエの時間が流れたように思います。次回から場所が日立システムズホール仙台に移りますが、皆様といつものアトリエでお会いできることを心待ちにしております。
レポート執筆者 櫻井香澄
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