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障害者芸術活動支援センター@宮城

お知らせ

《 スウプノアカデミア 》報告レポートLIFE1「コロなか研究会」

2021.08.03    お知らせ


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スウプノアカデミア2021


LIFE1「コロなか研究会」 報告




【日  時】2021年8月11日(水)17:30-19:30
【場  所】せんだいメディアテーク7階a・b
【参加人数】参加者4名、付きそい者1名、ボランティア5名、オンライン参加者4名
      ゲスト1名、スタッフ3名
【概  要】
 1.プログラムの説明
 2.コロなかセルフチェック
 3.対話型ワークショップ
   [ 休憩 ]
 3.コロなか天使
 4.発表会

2020年初頭より新型コロナウィルスの感染拡大はじわじわと広がりはじめ、この2年間で日本国内の生活スタイルは大きく変わりました。今回、この状況を鑑みて、「コロなか(コロナ禍)」における”こころ”のバランスをとろう、というテーマを設定しました。
そこで、アーティスト・瀬尾夏美さんをゲストにお招きして、前半はワークシートに記入してから、3人1組でコロなかについて会話をするワークショップ<※>を行いました。後半は、瀬尾夏美さんがSNSで発表していた「コロなか天使」のイラストとフキダシを使い、自分の思いを発表しました。

※アートユニット「小森はるか+瀬尾夏美」が行っているものをスウプノアカデミアバージョンとして行いました。





あの頃の私は何をしていたかな?



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ワークシートを用いて、各参加者が「コロなか」の自分を振り返りながら記入しました。スマホで自分の日記を見て悩みながら書いている参加者や、ボランティアと一緒に話しながら書く参加者などがいました。



ボランティアに話を聞いてもらえて楽しかった


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ワークシートをきっかけにボランティアと一緒に「コロなか」の自分について話し合いました。初対面同士で緊張気味だったものの、結果、それぞれのグループで話がはずみ、休憩時間になっても話し続けているグループがあるほどでした。参加者からは「緊張したが、ボランティアさんに話を聞いてもらえて楽しいです」という声もありました。
オンラインでは、会場へのスピーカーを切り、進行役としてスタッフがワークシートの折れ線グラフを参考にしながら話し合いました。こちらもまた、各々違う「コロなか」生活だったようで、大盛りあがりでした。



変化する生活の中にある変わらない日常にありがとう



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瀬尾さんによる、3つの詩「コロなか天使」の朗読から始まりました。「コロなか天使」とは、マスクをしたり、怒ったりなどしている天使のイラストです。今回はいろんな表情の7種類用意しました。参加者は、まず最初にその中から好きな絵柄のイラストを選びます。そして、そこに添えられたフキダシに「コロなか」における、お願いごとや祈りごと、または、この現状に思うことなどを書き、発表しました。
オンライン参加者も含め、それぞれ個性的な内容でとても興味深かったです。例えば、日々変化する生活の中にある変わらない日常に感謝する詩であったり、カラオケやライブに行きたいという願いだったり、そしてダジャレ俳句まで!



スウプノレコード


 参加者にプログラムを受けて学んだことや感じたこと、考えたことを自由に書いてもらいました。
・やることが多い人はイキイキしている
・きんちょうした。でも、うれしかった。はなしをきいてもらえた。
・感じることは自由。やっぱ、アートもおしゃべりは楽しいなあ。
・コロナ禍の変化は自分にとって「かなり変わったな」と感じました。
・ボランティアと一緒に話せたし、アドバイスを受ける事もできました。また、こういう機会があったら行きたいです。
・人によって、さまざまな考えかたが違うと思った。コロナをちょっとゆるく考えていたと思いました。


ボランティアとスタッフの気づきと感想


・この1年間の自分の気持ちの移り変わりに気づくことができました。
・皆さんの心のうちにある思いもシェアしていただいて、胸がいっぱいになりました。
・人の話しを聞く機会も話す機会も少なくなってたので、単純に楽しかったです。
・同じ話題について、障がいのあるなし関係なく話し合うという機会は、今まであまり無かったので、考えであったり、感じ方などを知ることが出来て、とても良い経験になりました。
・一つ一つの話題を掘り下げ考えることが出来ても、トータルで振り返らせるアプローチの仕方が難しいなと感じました。
・コロなか天使の詩では、その人のストレートな気持ちが込められていて、ぐっときました。
・こんなにじっくりコロなかの自分を振り返ったのは初めてだったので、こういうことも必要だなあと思いました。


活動をふりかえって



日々の生活の変化に追われ、振り返ることを忘れがちな私たちにとって、客観的に自分を見るという行為は、”こころ”のメンテナンスに適しているように思いました。結果、参加者によって、対話を楽しんだり、自分を見直したり、アドバイスをもらったり、とそれぞれのやり方でワークショップを体験していただけたようでした。

・参加者の約半数が、はじめての参加となりました。ボランティアも5名となり、一歩ずつ広がっているような気がして嬉しかったです。
・準備として、受付開始前の1時間前より集合し、スタッフとボランティアでプログラムを体験して、留意点を確認できたことは良かったです。
・初対面の相手同士で、相手のことを「聞く」、そして「話す」を行っている姿は、”まなび”の起点のように思いました。実際に、相手のことを「聞」き、それを受けて「話す」「伝える」ことから、「コロなか」でそれぞれの悩みや苦労、発見があったことを「知る」、そして、それを「考える」という体験をしたことが、スウプノレコードから見て取れました。今後も、参加者同士が「話す」「聞く」「知る」「考える」というプロセスを大事にしていきたいと思います。


レポート:伊藤光栄(SOUPスタッフ)


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