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障害者芸術活動支援センター@宮城

お知らせ

《 SHIRO Atelier&Studio2021 》報告レポート「アトリエつくるて」第1回

2021.08.04    報告

2021年度仙台市文化プログラム

SHIRO Atelier&Studio2021


第1回「アトリエつくるて」 報告




【日時】2021年6月27日(日)14:00-17:00
【場所】青葉の風テラス
【参加者】10名(付き添い8名) 合計18名


【内容】


1.プログラムの説明
2.つくる時間
3.作品をみる時間

【概要】


「アトリエつくるて」は障害のある人とない人が、ともに表現することができるアトリエです。仙台市の文化施設を活用した定期的な事業として、昨年度から継続的に開催されています。まず、『1.つくる時間』では、思い思いの材料を選び、自由に作品を創りあげます。その際に、ファシリテーターがアドバイスや画材の提案など、創作のお手伝いをいたします。そして、『2.作品を見る時間』では、のんびりお菓子を食べながら互いの作品をじっくりと見て、全体で感想や振り返りを共有します。


【報告レポート】


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今年度第1回目の「アトリエつくるて」の様子を振り返ります。
窓の外を見つめている女の子が「はっぱとりたい」とつぶやきました。青葉の風テラスからは、新緑の腕を伸ばす様子が目の前に見えます。すがすがしい気持ちで新年度のアトリエが始まりました。

画材の説明はさらっと触れるに留めて、すぐにつくる時間に入りました。画材選びに思い悩む方や遊びながら作り始める子どもたち、他の制作を見学してアイデアを膨らませている方もいらっしゃいました。

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いち早く描き始めていたのは、紙芝居にしたくなるようなかわいらしい絵を描く女の子です。
のびのびとした点と線の中に人のような形、好きな数字などが散りばめられています。即興ライブを開いた女の子もいました。ギターやサインなどのアイドルの道具を作って、みんなを魔法のような世界に連れて行ってくれました。その隣で、お姉さんがマスキングテープを巧みに使って、ステンドグラスのようにも見える図形を描いていきます。抽象的でありながら、どこかノスタルジックな作風に思わずうっとりしてしまいます。

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粘土による制作の様子はまるでライブパフォーマンスのようです。
ある男の子は魚のような形や草木のような形、ドラゴンのような形、と流れるように形を変化させていました。その繰り返される一連の動作は、ある種の様式美を感じさせます。もう一人の男の子は、赤い画用紙に複雑な緑をあしらった大胆な作品を制作しています。力強く絵の具を散らしたスプラッシングに、視線が惹き付けられます。

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テーマ選びからじっくりと取り組んでいた方は、ギリシャ語の言葉から着想を得て壮大なストーリー性のある絵を描き上げました。
中央のクジラのような生物は、全力で生を謳歌しているように見えます。描く方法として手を選んだ方もいました。紙パレットをレジンで作ったピアスのように切り取って、手形の中に配置する発想に驚かされます。また、精巧な人物画を描く方は、「定規を使わない方がきれいな直線が引ける」とおっしゃっていました。つくるための一番の道具は、自分自身の感覚なのかもしれません。

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去年に引き続き、交流しながらつくる場を共有させていただけたことを嬉しく思います。このアトリエでの時間が、参加者の皆様の一服の清涼剤となることを願っています。

レポート執筆者 櫻井香澄


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