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障害者芸術活動支援センター@宮城

お知らせ

【SOUPの研修2018】展示会のひらき方に関する研修 ・プログラムB「報告レポート」

2019.03.25    報告

【SOUPの研修2018】展示会のひらき方に関する研修
プログラムB 実践!「作品展示の1・2・3!」

SOUPでは2018年12月6日に、展示会のひらき方に関する研修を行いました。
参加者である、NPO法人ポラリスの岩佐風美香さんによるレポートを掲載します。

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 午後の部は、宮城県美術館にて展示の見学と、額に使うマットボードのカット技術についてのワークショップでした。
はじめは、観やすい展示の仕方について、実際に美術館の展示室に出向いて工夫の仕方を教えて頂きました。
そこでは、それぞれの作品(平面)の中心を床から145㎝の高さに展示していること、キャプションの位置を順路に沿って設置していることなど、美術館で基本にしていることを宮城県美術館の松崎なつひさんから聞きました。また、ライトの光が観客の目に入らないように配慮することや、展示物によって光の色を変えたり、退色しないように気配りをしていることを知りました。
私がそこで感じたことは、美術館にはいる観客がゆったりと作品を楽しめるのには、美術館のスタッフによる配慮があってのことなのだと、スタッフの観客や作品に対する心遣いに感動しました。

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その後は創作室にて、額縁で使用される“マットボード”のカット技術を学ぶワークショップの時間でした。
この時間では、ギャラリーのオーナである関本欣哉さんを講師に、額装の方法を学びました。その中でマットの切り方のほかに、飾りたい絵によっては、マットボードの色を考えたり切り方の工夫を凝ってみたりすることで絵の見え方が変わることを教わりました。それらのレクチャーを受けて、スタンダードなマットボードの切り方について実際に取り組んで学ぶことになりました。
実際にマットボードを切る作業については、6人ほどのグループ作業でした。私たちの班は、全員がマットボードの切り方が未経験あるいは経験が少なかったので、すこし緊張したような雰囲気でした。けれど、はじめの絵の大きさ(縦の長さなど)を測っていく作業に取り掛かると、お互い相談し合いながら、長さを測ってカッターで切っていくことができました。班の中では職業柄、長さを測る作業をお手の物とする方もいらっしゃいましたので、スムーズに長さを測ることができました。個人的には、窓をつくるために長さを測るのは地道な作業であるため、一人での作業だったら今回のように早くはできないと感じました。もし額装で窓づくりをする場合は、2人以上で行いたいと思います。
これまでの当法人の展示では、作品をガラス板と裏板の間に挟んで額縁の作品が完成としていました。けれど、マットボードについては厚い素材を使ったことがなかったので、マットボードを最初からから計って切って作ったり、使ったりしてみて新鮮でした。実際に当法人で、今後すべての作品のマットボードを手作りすることだと難しいことに思えますが、刺しゅう作品などの不定型の一点ものの作品に対して作ってみたいと思いました。

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 この時間の最後には、展示会を開く際の展示スペースの空間に合わせた作品の配置を考えるワークショップも体験しました。4~5人のグループ作業だったので、それぞれのアイディアと知恵を取り入れて空間に合わせた配置を考えることができました。この課題の中で思ったことは、限られたスペースの中で、障害を持つメンバーの多様な美術作品を展示する際に、柔軟なものの見方や発想力が大事であると、改めて思ったことでした。
 今後、当法人で催す展示会で今回得た知識を活かして、メンバーの作品を更に魅力あるものにしていきたいと思います。

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