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障害者芸術活動支援センター@宮城

お知らせ

報告【SOUPの研修2018】芸術文化活動の支援方法に関する研修(県北地域)

2018.11.25    報告

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2018年11月15日(木)「芸術文化活動の支援方法に関する研修(県北地域)」が行われました。

午前中のプログラムAでは、生涯発達支援塾TANE代表、櫻井育子さんの案内で、石巻を街歩きしながら、福祉事業所などを見学しました。
放課後児童デイサービスを行うあっぷるじゃんぷでは、就労特化型として社会性を高める事業を行う中で、アート活動を通して子どもたちが変容していく様子をご紹介いただきました。
就労継続支援B型事業所きゅうでは、安心できる環境を大事にしていて、地域の人がふらっと立ち寄れる場にもなっていることをご紹介いただきました。
他にも、まちづくりのハブとなっているカフェiroriや、石巻祥心会が開設するギャラリー予定地を見学し、福祉事業所でもあるレストランいちで昼食をいただきました。

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お昼のプログラムBでは、アートスペースkaiを、主催する黒田龍夫さんの案内で見学しました。
アートスペースkaiでは、石巻祥心会に所属する利用者200名が週1回利用し、太鼓、絵画、陶芸の創作活動に取り組んでいます。まっさらな倉庫だった場所に自らの手で柱や壁を立て、活動の場に仕上げたという黒田さん。利用者さんが表現を通して、どのように普段の仕事から解放されて生き生きと活動に取り組んだか、エピソードを交えながら語っていただきました。
見学の際も、ある事業所の利用者さんが太鼓や踊りの活動に取り組んでおり、大きく伸びやかな音を立てていました。
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プログラムCはひたかみ園に会場を移し、櫻井さん、黒田さん、エイブルアートジャパンの柴崎を中心に、参加者の方も交えたトークセッションが行われました。
黒田さんからは、わらび座で長く劇団員として活動した経験をもとに、現在の活動で大切にしていることを話していただきました。利用者の表現活動について、決して教えたり強制するものではなく、彼らが伸び伸びと自分を出していく表現に向き合い、キラッと光る瞬間を大事にしていることを教えていただきました。このことについて、あっぷるじゃんぷのアートディレクター斎藤寛子さんからも、大事にしていることとして「教えるのではなく広げる」「利用者というよりは作家として向き合う」「活動を通して社会と関わる」という3点を紹介していただきました。
また、kaiでの表現活動は、就労を励ましていく意味合いもあるということで、この視点もあっぷるじゃんぷや、きゅうの活動と通じるものがありました。
櫻井さんからは活動の紹介として、教育制度や福祉制度の中ではその人の生き方に伴走できないため、分野を横断しながら関わるコーディネーターが必要であるというお話をいただきました。
また、黒田さんや斎藤さんのように、表現活動に取り組んできた方が福祉に関わることで多様な価値観が生まれ、より面白い活動になっていくというお話もありました。

参加者の方からは、「別の分野で仕事をしてきたが、今日学んだことを生かしながら、障害のある方と一緒に活動に取り組んでいきたい」「福祉施設で働いているが、なかなか自由な表現活動ができていなかったので、施設に帰って環境を整えていきたい」という感想をいただきました。

障害のある方とアート活動をするにあたって最も大切な、人と向き合う姿勢、表現を見る視点をたっぷり学べる機会になったのではないでしょうか。
今後の展示編の研修では、より具体的な作品の紹介の仕方を学ぶ予定です。

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