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障害者芸術活動支援センター@宮城

お知らせ

《 SHIRO Atelier&Studio 》アトリエしろ②[報告レポート]

2018.11.04    報告

仙台市の文化施設を活用した定期的なアトリエ事業を開催しています。
絵を描いてみたいな、いつも家で自己流の創作をしているけどみてほしいな、関心をもつ仲間と出会う機会がほしいな、障害のある人の表現活動のサポートをしたいな、など障害のあるなしに関わらず、どなたでも参加できるプログラムです。

10月20日に、第2回が開催されました。ボランティアの渡邉貴裕さんによるレポートをご紹介します。

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アトリエ活動第2回
『民話に基づいた作品づくり~鷲に海老に鱈、まりつきの老夫婦!?』
メディアテーク7階スタジオにてアトリエ第2回が10月20日繰り広げられました。「アトリエしろ」と題して開催されることになりました。

 第1回よりも机のレイアウトを少し変更したうえでプログラムは始まりました。
 情報交換で話せたり、休んだりできるスペースもアトリエとは別に設けられました。
 前回に引き続き豊富に画材や道具なども用意されました。白紙やザラザラ紙の他、色付きの画用紙もありました。さらに、使い捨てのペーパーパレット、ハプルームパーマネント、ポスターカラー、パステル、マジック、色鉛筆、紙粘土、書道の墨、絵本、切り抜き用の雑誌などもありました。
また、ファシリテーターによる説明もあって参加者は夢中になって見聞きしました。
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 説明の後は前回と同様に小野和子さんによる民話の語りが始まりました。
 1つ目は、山奥に住む1羽の鷲が海へ飛んで行く、ちょっと不思議なお話です。
 「鷲がどこまでも続く海を飛んでいき、木にとまると、それは木ではなく大きな海老でした。海老に「帰れ!」と言われ、鷲は山に帰りました。海老は海の向こうを探しに行く途中で洞穴に入ると、そこは鱈の鼻の穴でした。鱈がくしゃみをして、海老は飛ばされて岩にぶつかり、ぎっくり腰になりました。そんな訳で、今でも海老の腰は曲がっています」
 2つ目は、魚を釣る男がいて山奥の谷へ行くというお話です。谷に訪れて、面白い魚、くるみの木の実を売り買いする人、まりをついて遊ぶ年老いた夫婦などに出会う、こちらも少し不思議なお話でした。
 「えんつこ もんつこ さけた」や「どんとはれ」など、独特の楽しい節まわしで、宮城だけではなく岩手から伝わる民話も話してくださいました。山奥と谷や海など、「水に関わるもの」という共通点がありました。
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 聞いた民話に基づいて、文字での表現、色紙に粘土を貼る表現、切り紙を色紙に貼る表現、絵本を参考にしてつくる表現なども見られました。前回と同様に参加者の方は夢中になって取り組んでいました。
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 創作活動の後は、つくった作品を並べて記念撮影、お茶を飲みながらの発表会に移りました。
 民話の話題だけでなく、列車やゴジラを用いて表現された作品もありました。前回に引き続いてつくられた閖上の作品もお目見えとなりました。どれも個性が豊富な作品に仕上がったのが印象的でした。
 民話に基づいた話の中には、秋にちなんだ山が描かれて、海へ飛ぶという作品をつくった特別支援学校の教員もいました。
 また、誕生日にちなんでめでたいかたちで鯛と海老を粘土で仕上げた男性の参加者もいました。
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 どれも表現方法が独特で素晴らしいものでした。ともかく、表現方法は自由です。
 夜にはTRACに場所を移して、スタッフと運営ボランティアによる振り返りを行いました。
 悪天候にも関わらず参加者の皆さんには感謝です。今回は取材が入り、何と「市政だより」にも様子が掲載される予定です。
 次回は11/17(土)の開催です。間もなく締切なので、まずは電話やメールでお問い合わせください。

レポート 渡邉貴裕
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活動情報
2018年度仙台市文化プログラム SHIRO Atelier&Studio -ともにつくる芸術劇場-
日時:2018年10月20日14時~17時
会場:せんだいメディアテーク7階スタジオb
ファシリテータ:瀬尾夏美(画家、作家、一般社団法人NOOK)、佐竹真紀子(美術作家、一般社団法人NOOK)
主催:特定非営利活動法人エイブル・アート・ジャパン/公益財団法人仙台市市民文化事業団/仙台市
*この事業は、「仙台市文化プログラム-障害のある人たちの文化芸術を支援・推進する文化プログラム」です。アートを通じた自己表現の機会をつくること、障害のある人たちとともに誰もがそれぞれの個性を尊重し、その存在が認められる真の意味での豊かな社会の構築に貢献することをめざし実施されるものです。

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