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障害者芸術活動支援センター@宮城

お知らせ

〔SOUPの研修 報告④〕ケアする人のためのワークショップ

2018.03.14    報告

SOUP(障害者芸術活動支援センター@宮城)は、人材育成研修として「創造する力をつくるSOUPの研修」を
2018年1月〜3月に開催しています。身体表現ファシリテータ養成ワークショップのひとつとして、せんだい演劇工房10-BOXにて実施された「ケアする人のためのワークショップ/演じることを通して、見つめてみよう」報告レポートです。

◯演じることを通して、見つめてみよう
障害のある人に関わるスタッフ自身が自意識から自らを解放し、演劇の手法で直面した問題について複眼的な思考を体験します。グループワークを通して新たな自分を発見してください。職場で応用できる演劇ワークショップです。
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日 時 : 2018年3月3日(土) 13:30~16:30
会 場 : せんだい演劇工房10-BOX box-3
参加者 : 14名
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会場はせんだい演劇工房10-BOX。今回の参加者は、仙台のほか、県北から参加の方もいらっしゃいました。ケアマネージャー、施設職員、NPO職員等、計14名にご参加いただきました。
今回ファシリテータをつとめるのは、プロデューサー・演出家の吉川由美さん。
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みんなで車座になり、自己紹介から始めます。
まずは、アイスブレイクとして簡単なワークを行っていきます。
名前を呼びながらボールを投げる、リズムを崩さずに拍手を回す、特定の順番に並ぶ、等々、ゲーム的なワークがいくつかを続けていきます。会社・社会での上下関係に関わらずコミュニケーションが取れるのが、こうしたワークの利点であり、アイスブレイクにはうってつけの様です。

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次は4チームに分かれ、壁に貼った画用紙に「会社のいいところ」「ダメなところ」「働いてる自分のいいところ」「ダメなところ」をどんどん記入していきます。
ここで大事なのが、「テンポよく」「上下関係なく」記入すること。考えたり、躊躇う時間を与えないことで、より本音が出てきたり、フラットな意見が出てくるようです。

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今度は、参加者のなか出てきたものを受けて、会社の中におけるその「場面」をチームごとで想像してみます。そして、想像して出てきた「場面」を一枚の写真の中におさめる、ということを行ってみます。
まずは、チームで決めたそれぞれの役割が、写真に写った状態でもわかるような表現、写り方、等々を行います。
それぞれの役割のまま、写るような表し方をしました。次はその「役割」のヒエラルキーをひっくり返すような、表現の仕方を探って見ます。偉い役割だった人が謙っていたり、新入社員が傲岸不遜になったり、、、と普段であれば、ありえない(かもしれない)状況を積極的に作り出してみます。
他のチームはそれを見つつ、「どのような役割だったのか?」「どんな背景があるか」といったことをその人たちの立場になって想像しみます。

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ひと段落し、次のワークに移ります。
次は「架空」の少年について想像してみるワークを行います。
「イギリスに住む15歳の男の子が突然不登校に・・・」と、ある一定のプロットだけを定め、2チームになって彼を想像して見ます。
「きっかけは何?」「学校や家ではどう過ごしていたのか?」など、様々な意見が出てきました。
チームごとに先程行なった、「場面」を写真に移してみるワークを行います。

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写真のワークを経て、架空の少年について掘り下げていきます。
吉川さんがランダムで5人を選び、選ばれた人は「彼」の立場になって話をします。その他の人はその「彼」に質問をします。
「〇〇だけど、××した?」というように、質問者側は自身の立場を明らかにしてから質問をします。「彼」役の人は「彼」の立場になって全て受答えします。

今回のWSを通して、「想像力を働かせること」「相手の立場になって考えること」は、直面した問題や、関係性をつくるという上で、重要なファクターのように感じました。全く別の立場を演じることで、参加者自身が改めて、「相手を思う」ということの本質に気づくのではないかと思いました。相手への思いやりやその人の立場になって考える技術が、ケアの現場で役立つではないでしょうか。

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